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黄泉がえり  作者: たま


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1/10

私を殺したのは誰か

「ハア〜〜ッ、ウザい」また亡くなった叔母に間違えられたのだ。

田舎の父の実家に織子(しきこ)は今年初めてお盆に戻った。

父は5人兄弟の長男で、織子は亡くなった4番目の女の子にソックリに生まれてしまったのだ。

畑と田んぼしかない片田舎で道の地蔵の社の裏林で首を絞められて死んでいたらしい。

なんせ18年も前の話だ。織子が生まれる前の話だ。

その叔母は17才で殺されてしまい、織子は17才で初めて父の実家に来たのだ。

親族に紹介されると皆、口を半開きにして驚く者や脅えて恐れるものや懐かしがり泣く者や…とにかく反応がウザい!

「お姉ちゃん、皆に失礼だよ。ほとんど初対面なんだし。」1個下の妹は、母と昔から何度も顔を出していたので姉の親戚への態度にハラハラしてるようだ。

母にしてみれば、夫の実家の人達なのできっと気を使ってご挨拶に来ていたのだろう。

1泊だけでいつも帰って来ていたが、祖父と祖母にも可愛がって貰い従兄弟達とも交流があったようだ。

織子と父はお盆に帰らず、父はまた1人で正月などに少し顔を出していたようだ。

「美沙って誰よ?知らないわよ〜

人を幽霊みたいに!

本当に失礼な人達!」織子にとっては初対面なのに失礼な態度ばかり取るオトナ達が、常識が無いのだが…

どうも妹にはそう映らないようだ。

織子は、叔母の美沙が殺された翌年生まれたのだ。

産んだ母と父が、生まれてきた顔を見て驚いたようだ。

母は薄気味悪がり、父は何だか心なしかほくそ笑みギクシャクと新しい家庭が始まったようだ。

なので妹が生まれて、初めて母は喜び母親の感慨にふけれたと素直に言われた。

織子がネジ曲がって育ったのは仕方ないのだ。


今年やっと父が、「このまま大人になったら大変かもしれないな」と家族全員で田舎に戻ってきたのだ。

だが、親戚の反応にとにかく織子は不愉快極まりない!

なのに、まるで織子が非常識みたいな反応に成っている…心外だ。

「美沙ちゃんは愛想良かったのに。同じ顔でも違うんやね〜」と次男のお嫁さんが初対面で言う。

大概失礼な物言いだが?

「はあ、知りませんよ。私は会ったこと無いですし!」と言うと、「わあ〜、こわ〜っ」と苦笑する。

「でも、まだ犯人見つかってないのに…危なくないか?兄貴?」末っ子のまだ独身の弟・雅紀(まさき)が心配する。

5男坊の雅紀は事件当時まだ13歳で、現在31才だ。

織子の家と雅紀だけが東京神奈川に住んでるので関東弁だ。

後は奈良大阪に住んでるので関西弁なのだ。

「でも自殺かもしれへんと噂なんでしょ?紐みたいな跡がついてたし〜もっと奥の川沿いの木に紐の切れ端が残ってたとか?」さっきの次男のお嫁さんが口元に手を当ててコソコソと話す。

「死体が歩いて地蔵まで来るわけ無いでしょ!

考えたら分かりませんか?」織子が呆れて切り返す。

どうも田舎の人は、穏便に穏便に話を収めようとして不愉快なのだ。


私が本当に祖母が亡くなった翌年にソックリに生まれて…

親戚や親の反応に不愉快な思いを沢山したので…

でも確かに写真見たら体型までソックリで気味が悪い。

(今年の流行りが戦時中のモンペそっくりなのも悪い!)

※猫は少し持ち直した(。ノω\。)

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