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2・3

2、3


二葉「どこかで見たことあるわね。あなた……そういうことね。」

3「俺はあの変態ほどではないが、有名人だからそりゃ知っているだろう?あちらの人間ならな!」


 宗教国家で二人は対峙していた。二葉は先にここに来ていたため次の転移者が来るのを待ち構えていた。反対に3は転移したばかりであった。


3(さっそく見つかるとはしくじった!能力が強力なほうが有利だと思っていたがそうでもないということか。向こうは俺の能力は知らないがそれは俺も同じ。能力が本当にあるのかも試してはいない。それに対し相手は俺が来るまでに準備をしていた。ということは一番目か二番目の奴。ここは一気に決めるか?)


二葉(相手は殺人のプロ。でも、凶器はないように見える。すぐに見つかってよかった。このために信者にまでなって潜んでいた。そして、今の私には力がある!)


 二葉は3に向かって走り突撃をかける。それはまるで捨て身の攻撃のようだった。だが、それゆえに単純で読みやすい。あっさりと3に攻撃をかわされる。


3(何の能力か知らないがこの隙に殺す!!)


 3は凶器となる刃物を即座に作り二葉に切りかかった。その凶器はあらさはあったが鋭利な刃物で殺傷能力は十分であった。それが二葉の体に当たる。

 しかし、3はその瞬間妙な違和感があった。


3(なんだ?この妙な感覚!?)


 その違和感の正体を知る前に3は慌てて後ろ下がった。彼の直感と経験がそうさせた。


3(こいつは思ったよりやばい!見つかったのも偶然じゃない上、俺と違って油断をしていない。)


 彼が手元を見ると先ほどまであったはずの凶器は粉々に砕けていた。間違いなく二葉が壊した。3の理解が追いついた時には凶器の形はなかった。


3(間違いなくこいつは俺より強い!!武器が通用しないだけじゃない、隠れているが近くに大勢の仲間も配置させている。仕方がない。ここは逃げるしか!)


 3は体勢を変え逃げようとする。しかし、それを二葉は妨害しようとする。


二葉「奴は神に背く異端者!!我々が神の裁きを下す!」


 二葉の仲間が建物の上から弓で3を狙う。それも一人ではなく複数同時だった。3に矢が当たる前に3は咄嗟に作った剣を飛ばしはじく。それでも3に対して追撃が行われた。正面からは二葉も近づいてくる。

 3は作れるだけの刃物を大量に作り目くらましにあさっての方向に飛ばした。少しでも逃げられる時間を稼ぐために。


3「ここは完敗か。だが必ず殺してやる!」


 3は決死の思いでこの場からの逃亡を成功する。


二葉(この包囲網から逃げられるなんて……。それに奴の武器が壊れる前に奴は分かっていた?あの後、私が奴に触れたら奴を壊して勝ちだったはずなのに。ただの殺人鬼じゃないのは間違いない!奴は転移したばかりなのに能力を使いこなしていた。おそらく奴の能力は武器を作り出すこと。私より後に転移したのだからそれだけの能力とも限らない。どちらにしろ早く始末しないと!!)


 この戦いがこの異世界デスゲーム初の戦いとなった。脱落者は今回は出なかったものの次は同じようにいくとは限らない。

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