マリアンヌの思い出 【エピローグ】
本日2話連続投稿しております。
前話を読まれていない方は戻ってください。
本編は勿論、『白百合と青い石』の30話とも「拍手お礼話」(→現在は「小話置き場」へと移動しています)ともリンクしています。
その辺りもお楽しみいただけたら…と思います。
その後は皆さまご存じの通り夫のアーノルド・オルスターとの再会を経て、結婚そして娘を授かり幸せに暮らしております。
相変わらず丈夫だとは言えない体でございますが、それはそれなりに皆に大切にされ大事に至ることはありません。
娘の成長は早く先日、私がアーノルドにプロポーズされた歳と同じ年齢になりました。
最近少し気になる男性がいるように私には見えるのですが、なにせ箱入り娘ですので自覚があるのかどうか。
今年の豊穣祭に彼を含めた友人と出掛けるらしく、昨晩ベールを持っているか聞かれました。
療養地を離れるときにバーバラ様が「豊穣祭の時に使いなさい。」と下さったベールは、私が使うことがかなわなかったのですが大切に保管しておりました。
母から子へ受け継がれる豊穣祭のベールの言い伝えに従い、バーバラ様から頂いたベールに私の手で刺繍を加えて娘に渡します。
今はモチーフを何にしようか、糸は何色にするべきかを考えているところです。
娘と侍女には夢中になりすぎて体を壊さないように!と、クギを刺されました。
「娘が好きな人と幸せになれますように…。」
そう願いながら、ひと針ひと針 『想いを込めて』。
お読みくださりありがとうございました。
番外編『マリアンヌの思い出』はこれにて完結しましたので、再び完結済み小説とさせていただきます。
感想やリクエストを頂けると嬉しいです。
ありがとうございました。




