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第一話 拾の刃

扉が開いて中へ男が入っていく。

「遅かったじゃないか炎帝(えんてい)

部屋を象徴するかのように置かれている円卓の上に足を置きながら、煽るようにして言った。

「うるさい。お前の顔が見れて残念だよ氷刹(ひょうせつ)

「仲間割れはよせ」

「命拾いしたな」

「お前がな」

間に他の仲間が入って仲裁した。

「まあまあ風漸(ふうぜん)の気持ちもわかるがここはほっといてもいいんじゃないか」

地海(じかい)みたいなのがいるからコイツらの仲は良くならないんだ」

ここでここにいるなかのうちの一人がいう。

「静粛にしなくては。ぼちぼち主が参られる」

雷轟(らいごう)の言うとおりだ」

しかし、誰一人として静まらない。

毒魔(どくま)の呼びかけでもだめか」

「いよいよ手がつけられんな」

あるところで会話が始まる。

「しかし、主はなんのために我々を集めたのだ」

すると、扉が空いた。

「またせたな。諸君」

一同は一斉に姿勢を取る。

「お元気そうで何よりです。ルシ国王」

「いきなりの質問。無礼をお許しください。国王はなぜ我々をここに招集なさったのですか」

「諸君に新たな刃を紹介しようと思ってな。コウ、キュウ。下がって良いぞ」

近くにいた二人は円卓に座る。

瀧昇(りゅうしょう)白狐(びゃっこ)だ」

扉の奥から二人組が中へ入ってくる。

「この者は”龍の証”と”九尾の証”を持つものだ。仲良くするのだ」

「俺、炎帝。”炎の証”持ってる。よろしくな」

「僕は氷刹。持つものは”氷の証”よろしく」

「”風の証”風漸だ」

「地海だよ”大地の証”を持つものだ。よろしく」

「私は雷轟と申します。司るは雷。持つものは”稲妻の証”以後お見知りおきを」

「毒魔です。”毒の証”を持っています。よろしくおねがいします」

「コウです。我々もルシ様の刃の一つでございますが、主の近衛を努めております」

「同じくキュウでございます」

みんなの自己紹介が終わったようだ。

「今この瞬間私のもとに拾の刃が揃った。これは伝承にある数字と一致している。我々は協力して彼の者を倒さなければならない。心してかかるのだ」


「ふふふ・・・拾の刃か。面白い」

全身を黒を基調とした服に身を覆っている人物が玉座からたち長い廊下を歩きながらブツブツと呟く。

「龍の証と九尾の証・・・これはこれは・・・」


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