第一章 3 「アビス•ゼノスとの誓い」
ーー面白い!我を使い魔にできるのならしてみるがよい!使い魔契約は使い魔にする対象が強ければ強いほど主の魔力が必要とされる!お前は我を使い魔にできるほどの魔力を持っているのか見てやろう!
「さあ初めようか」
「うむ。ではまず使い魔契約の説明を詳しくしておこう。使い魔契約とは主人と奴隷みたいなものじゃ。そしてなにより魔力で全てが決まる。魔力が使い魔にする対象より大幅に多ければ10割0部の割合で支配できる。だが仮に5割5部。つまり同等の魔力なら半分しか支配できない。」
「要するに魔力量で支配できる範囲が決まるってことか?」
「ああ、そういうことだ。」
「なら仮に俺がお前より魔力が少ない場合はどうなる?」
「ハァァァァァ…!そうなれば立場が入れ替わりお主が我の奴隷になる!」
「おもしれぇ!さっそくやろうぜ」
「では、使い魔契約の魔法陣を出すから手をかざすのだ。それだけでいい」
そうゼノスは言い魔法詠唱を唱え始めた。
「闇より出でし異形よ、我が声に応えよ。
血を媒に、名を鎖に、汝を此処に縛る。
忌まわしき契約、いま結ばん。
来たれ、我が影となれ。アザロス・ヴェル=ナグル」
「おお、なんかすげぇな」
旬はそう呟きながら魔法陣に手をかざした。
すると魔法陣が黒紫の光を放ち、天井まで届く光柱となって爆発的に広がった。空間がねじれ、空気が悲鳴を上げる。
「なっ……この反応……ま、まさか……っ!!」
ゼノスが顔を引きつらせ、今にも膝をつきそうになる。
その瞳に映るのは、魔法陣の中心で無傷どころか、ニヤリと笑みを浮かべる旬の姿。
「お、お主……一体どれほどの魔力を……!?」
「知らねーけど、たぶん“お前の100倍はくだらねぇだろ”」
瞬間、魔法陣がゼノスの足元に逆流し、漆黒の鎖となって彼の四肢を絡め取った。鎖の先は旬の腕に繋がっている。
「ぐっ……! ば、馬鹿な……!これは我が契約陣……なぜ我が縛られる……ッ!?」
「言ったろ? 魔力量で支配できるって。お前のルール、ちゃんと守っただけだぜ」
「くっ……!まさか“契約逆転現象”が起こるとは……ッ!」
旬の目が金色に輝き、その背後に“翼のような魔力の残像”が広がる。まるで神話の魔王のようなオーラ。
「立場は入れ替わったな、ゼノス。これからは“俺の使い魔”として、しっかり働いてもらうぜ?」
ゼノスは地面にひれ伏し、低くうめいた。
「我が……負けたのか……人間風情に……っ!!」
「いいや――ご主人様だろ?」
ズゥゥゥゥゥン……!!
天を揺るがすような効果音とともに、旬の背後に巨大な魔法陣が浮かび上がった。
その中心に、“支配の紋章”が刻まれる。
こうして、伝説の滅竜王ゼノスは“10割0部契約”によって、
人間の少年・旬の忠実なる使い魔となったのであった。
第二章 1 に続く
めっちゃ久しぶりに描いたから主人公のキャラ設定が始めとズレてれたらごめんなさい




