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すると、それに倣って他の2人も手近な引戸を開け放つ。
薄暗かった小屋に朝日が射し込み、そのまばゆさに、俺は思わず眉をしかめた。
爽やかな空気が小屋いっぱいに流れ込み、鳥たちのさえずりや、蜩の鳴き声が間近に聞こえる。
のどかな朝のひとときだ。
こんな状況じゃなければ、このひとときを楽しむことも出来るんだろうけど・・・
今の俺には、そんな心のゆとりは無い。
まあ、いくぶんスッキリはしたけども。
そんなことを考えながら突っ立っていると、土間から続く玄関がガタガタ揺れ始めた。
ぼんやり眺めていると、やっとこさ戸口が開き、表からザルを抱えたおばさんが一人、土間に入ってくる。
映画の女優さんかエキストラさんか知らないけど、リアルにみすぼらしい。
痩せて疲れたような顔のおばさんは、袖がある着物を着ていて、裾はくるぶし位まである。
袖が邪魔になるのか、帯を背中でバッテンにたすき掛けしていた。
白髪混じりの髪は腰くらいまであり、先の方を結んである。
カツラなんだろうか?
入ってきたおばさんが何事か声をかけると、火の番をしていた人影が身体をもちあげた。
こちらは俺より1~2コ下くらいの女の子だ。
少し丈の短い着物で、サイズが小さいのを無理に着たような格好に見えた。
スタッフさん、サイズの合う着物を準備できなかったんだろうと推測。
仲の良さそうな二人は、ニコニコと何か話ながら土鍋をかき回したりしている。
そのうち女の子の方が、よっこらせっと土鍋をカマドから持ち上げて、板の間の方に歩きだした。
板の間には、小さな台がいくつも並べて置かれている。




