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ガラッ
「俊之介居るか!!」
玄関の引き戸が思いっきり開き、元気のいい声が小屋の中いっぱいに響いた。
ちょっおまっ
俺が口を開くより早く、げん爺が反応する。
「これは若さま、今日はまた、お早うございますな」
「げん助か、俊之介を借りるぞ」
「はい、それはもちろんでございますが、何ぞ俊之介めにご用でも?」
「うむ、大事の用じゃ」
「さようで、これ俊之介!
何時までぐずぐずしておるのじゃ。
若さまをお待たせするでない!」
「ああ、良いのじゃ。
どうやらワシが早すぎたようじゃ。
ゆっくり支度いたせ」
げん爺のヤツ、へ?って顔してら。
日頃の小平太は、そういう気遣いよりも、強引さが目立つタイプなんだろうな。
見てりゃ分かるわ。
それにしても、そこまで気を遣ってくれるんなら、今日は中止にしてくんないかな。
昨日の詐欺もどきのせいで、足の裏が悲惨なことになってんだけど。
俺は、どんよりと死んだ目でベロベロに皮の剥けた両足の裏を眺めた。
しゃーねぇ、諦めるように仕向けたろ
「痛たたたた!」
俺は大袈裟に顔をしかめながら立ち上がろうとした。
小平太め早く言え!
今日は止めよう、とか言ってくれ
すると、カマドの番をしていたふみちゃんが、慌てて板の間に上がってきた。
「俊之介さん!
若さまとの約定を大事になさるお気持ちは、ふみにも尊く思われます。
ですけれど、あまりご無理をなさいますな。
ふみには身の縮む思いでございます」
援軍キター!




