↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦国かよ!!  作者: ランポス
戦国ですね、分かります
PR
44/848

8

そのとたんに、げん爺が満面の愛想笑いを顔に貼り付けた。


「これはこれは、お疲れ様でございます。

さあさあ、お入りくだされ」

「おお、では早速、草鞋を脱がせてもらうよ」

「やれやれ疲れたのう」


口々に陽気な声をあげながら、3人はドヤドヤと玄関口に入ってくる。

げん爺の顔がぐるりとこちらを向いた。


「これ、俊之介。

かようにぐずぐずしておるでない。

直ぐに水を張った桶をお持ちせよ!」

「ラジャー!」

「おや新顔かい?

ずいぶん威勢が良いねえ」


客の1人が、げん爺と俺の顔を代わる代わる見比べた。

40がらみの恰幅のいい男だ。

馴染みの客なんだろう。


「へえ、近ごろ雇ったばかりで、まだまだ物の用にはたちませんが」

「まあ何にしたって、元気があるに越したこたぁあるまいよ。

よろしくな、あんちゃん」

「ラジャー!」


馴染みの商人は、今度は懐をゴソゴソしながら残りの2人に声をかける。


「ここの宿は先払いだ。

さあさあ払った払った」

「まあまあみなさん、此処で知り合ったのも何かのご縁でございましょう。

ここはあっしが払いやしょう」

「いや、しかしそれじゃあ申し訳が」

「何の何の、ほんのお近づきのしるしでございます。

その代わり、これからもよろしゅうにお頼もうします」


3人の中で1番年若い男が、今日の宿代をもつと申し出たようだ。

話の向きでは、3人は旅先で出会ったもののようだけど。

商売は人との繋がりが大事なんだろうな、と俺は何となく3人のやり取りを眺めていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。