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台も食器も、次の食事までそのまま放置。
ここでは食器は洗わないんだってさ、彼女がそう言ってた。
食器にお湯を入れてくるくるってやるのが洗う代わり。
んで、ついでにそのお湯を飲むとき、ぐちゅぐちゅっと口をすすぐんだそうだ、歯みがきのかわりなんだろな、これが。
なんでも水は貴重だから大切に使うんだそうな。
ん~なんて合理的
つかマジかんべん
しょうがないから彼女にお願いして、俺の食器だけ俺専用に別けてもらってる。
誰が口をつけたか分かんないもんを、そのまま使うなんてヤじゃんね。
食器を置いたその足で、彼女が戻って来てくれた。
今日は少しヒマなんだろな。
こんな時は、恒例の日本語レッスンの時間だ。
彼女とマンツーマンって、ちょっとうれしす。
俺も言葉が不自由だと不便なわけで。
ぶっちゃけ言葉以外にもあれこれ不自由で泣けるっちゃ泣ける。
そいでも二人っきりっつーのは色々・・・
思春期ですから、キリッ
あーんな事やこーんな事を妄想してにやにやしてると、彼女は衝立のわきにちょこんと座った。
ちょっと遠いっす
うん、しっかり警戒されてるね、俺
にやにやは心の中だけにしとこう、今度から。
「さあ、今日はどんな事がお知りになりたいですか?」
「何でもいいの?」
「なんなりと」
「じゃあ名前」
「はい?」
「まだ、名前を聞いてなかったからさ」
「あ、ああ、それならば、わたしはふみと申します」
「え!」
「え?」




