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戦国かよ!!  作者: ランポス
メシマズかよ!!
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10

ぐんっと手に伝わる抵抗感、続く瞬間、ブチブチッと軽くなる。


「ひっぎゃあ!」


ちょんまげヤローが頭を両手で押さえて悲鳴をあげた。




・・・え?地毛なん?


慌てて引っ込めた手を広げた。

指にたくさんの毛が絡みついている。


「うっうわぁ!」


息とともに悲鳴が口を突いて出た。

情けないぐらい手がブルブル震えている。

俺は、これまで1度だってケンカなんてしたことがない。

生まれて初めて、人に暴力をふるっちまった。

興奮か恐怖か、カチカチ震える歯を止めたくて、俺はわななく唇を噛み締めた。


その時、目の前の地面に、スッと影が差した。

とたん、髪の毛が皮膚ごと引っ張られ、猛烈な痛みが背筋を駆け抜ける。


「うっあ・・・」


声にならない声が口から漏れる。

抗えない力で引きずられ、無理矢理身体を起こされた。




「さ・・・サムライ?」


こいつ俳優なんかじゃない・・・


他の連中とは、着ている物も雰囲気も明らかに違う。

俺の髪の毛をつかんでいる男の目には、何のためらいも感じられなかった。

男の手がひらめき、両頬に熱い痛みがはじける。

目にチカチカと星が散り、ジーンと耳の奥が鳴った。

鼻から生温かい感触がしたたり、口許に血の味が忍び込む。


みぞおちがめり込む感覚、痛みで息が詰まり、苦酸っぱい胃液がのどを焼く。

ほんの一瞬の出来事だ。


「げ・・・え・・・」


俺は、自分の吐いた胃液の中に顔を埋めて突っ伏した。


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