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戦国かよ!!  作者: ランポス
コオロギの鳴くころに
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枯れ草を踏みしだく足音、具足の擦れる音。

少しずつ、意識が現実に引き戻されてくる。


「そろそろ起きよ!

俊之介さ」

「え?もう朝?」

「今は七つじゃ」

「そっか、これが七つ刻ってヤツか」


見上げた空はまだ星が瞬き、東の空には明るくなる気配さえ感じられない。

草むらからは、コオロギの声が聞こえてくる。

身体を起こそうとすると、あちこちの節々が痛んだ。

今さらながら、地面のゴツゴツした感触を意識してしまう。

あんな板の間に御座を敷いただけの寝床でも、これに比べたらどれほど良かったか。

横を見ると、小平太はもう支度を整えていた。

そしてにいっと笑って握り飯を差し出してくる。


「今のうちに食うておけ。

戦が始まらば食うてる暇は無かろう」

「サンキュ」


受け取ろうとして手を伸ばしたら、俺の手はブルブル震えていた。

歯もカチカチと鳴っている。

袖口も衿も冷たく重く身体にまとわりつく。

身体がすっかり冷えきっていた。


ああ、そうか、寝てる間に夜露が降りたんだ


湯気のたつ握り飯を受けとると、小平太が笑いかけた。


「飯を食わば、少しは暖まろう」

「うん、だね」

「さて、ワシは役目に戻ろうぞ」


そう言うと小平太は、軽く手を振って立ち去った。

気がつくと周りの者たちもゴソゴソ起き出してくる。




俺もそろそろ仕事の準備だ。

握り飯を口に押し込みながら腰をあげた。

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