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魔鑑水晶

アレス殿、ちなみに言っておきますとアレス殿のご家族の魔力色はセレティア殿が橙、ティリー殿が深橙、アリスベート殿が桃、リリィ殿が紫です。


薄々思ってはいたけれど「僕の家族って凄いんですね…」と口にする。だけど1つ疑問が生まれ「あれ? 父様とセルバ兄さんは?」と聞く。


リドニア伯爵殿は深橙、セルバ殿は深黄です。


そんな馬鹿な…ヴァルカン家は魔力に恵まれた家系なはず…じゃぁなぜ…


「まさか…」


アレス殿、何か気づかれましたか?


「え?」


リドニア伯爵殿とセルバ殿の魔力色を伝えた瞬間考え込みそしてたった今何かに気づいたような顔をしボソッと「まさか」と仰っていたので、何かに気づいたのかと思いまして。


まさかじっと見られてたなんて…ってか「まさか」って口に出てたの? 恥ずかし!

そして今もじっと見てくる!!


俺はたどたどしくなり答える。


父様とセルバ兄さんは見ればわかるほどにガタイがよく、時折鍛えていたり瞑想したりしてるのを見るのでもしかして闘(・)気(・)が関係してるんじゃないかと…と言うと


エイリー先生がしゃがみ俺に目線を合わせ「ほう…何故そう思いに?」と言い少し圧を感じる。


魔力と闘気は瞑想もしくは限界まで出し切る事で成長に繋がるが闘気量が魔力量を越えてしまうと魔力の成長が止まってしまうのかなぁと思いまして…


するとエイリー先生が立ち上がり「素晴らしい」と拍手しまた目線を合わせ屈み「どこでその知識を?」と圧をかけながら聞かれる。


「ほ、本で学びました…」


歯切れの悪い言い方ですね…まぁ初めての家庭教師との勉強ですからね。緊張くらいしますか…

それにしても本とはいえ中々の記憶能力ですね。


補足として言うと闘気にも段階があり、白、青、水、緑、黄、赤、黒とあり、それを『闘色(とうしよく)』と言い、それぞれ4つのステージに分かれ、1(ファースト)ステージから4(フォース)ステージまでございます。これらの七つの闘色と4つのステージを合わせて『七色闘四段(ななしきとうしだん)』と言います。

ちなみにリドニア伯爵殿は黒闘気(こくとうき)1(ファースト)ステージで、セルバ殿は黄闘気(おうとうき)4(フォース)ステージでございます。


血が流れてる身だけど…本当にうちの家系ってバケモンだな…


それでは、アレス殿 魔力の流れを掴んでみましょう

難しい様に感じるかもしれませんが一度掴んでしまえば簡単です。それでは…


俺は「エイリー先生」と先生の話を遮る。


アレス殿 どうしました?


「説明しなくても大丈夫ですよ」


それはどういう…


「魔力はもう扱えますので」


なるほど…まぁ魔力に恵まれている家系の者ですから不思議ではありませんね。では試しに先程、私がやったように この水晶…『魔鑑水晶(まかんすいしょう)』に魔力を流して見ましょう。


魔鑑水晶って名前だったのか…500年前はあんなもの見た事ないな…まぁ鍛冶しかして無かったから見てなかっただけかもしれないけど…とはいえ…正直、魔力色がどの程度に至っているか気になってはいる。 壁は何度か感じてその度に乗り越えた気配を感じていた…

魔力色の壁を乗り越えた直後、熱を出し睡魔に襲われ気絶するというような副作用が必ず起こる。

それを俺は数回起こしている。でもその度、今以上に小さい俺が、魔力があるとも、魔力色の壁を乗り越えてるとも思われてなかったがために家族に風邪で倒れたと思われ心配をかけてしまったけどね。


「分かりました」


俺は水晶に触れ魔力を流す。


俺が魔鑑水晶に魔力を流すと魔鑑水晶は黄色い輝きを放つ。


魔力を流すのを辞め「どうです?エイリー先生」と言い先生の方を見ると何故か固まっている。


なぜ齢5歳で魔力色が黄色に達しているの?


当然の疑問と反応だな…5歳で黄色に達しているのは正直俺自身も異常だと思う。

とはいえ1歳の頃から魔力を鍛えてた なんて言える訳がないさて答えればいいか…よし、とぼけよう。


その結果俺はエイリー先生の疑問に「何故でしょう?」と愛想笑いをしながら答える。


いくらヴァルカン家とはいえ壁を越えるのには凄まじい集中力と精神力が必要のはず…まぁ考えたって仕方ありませんね。腑に落ちませんが今は一旦神童の可能性があるという事にしときましょう。


するとエイリー先生は諦めた様に「まぁ魔力特化の家系ですしね…」と言い手をパン!と叩く。


では気を取り直して今日の魔法の授業はここまでにして10分ほど休憩して外に出て剣術の授業に移りましょう。


「はい、先生」


エイリー先生は「私は明後日の授業で魔法訓練場を使用していいか許可を取ってきますので10分後にまた」と言い退室する。


驚かせてしまったな…そりゃそうだよな…普通5歳が魔力色の壁を越えるのに必要な凄い集中力と精神力があるとは思わないもんなぁ…まぁ俺の場合転生したおじさんだからな…精神力は245歳の頃のままだ。とはいえ黄色か鍛冶をする為の最低ラインだな…でも深黄まではもう少しな気がするんだよなぁ…よし、5分だけ瞑想してやれる所までやろう。

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