鍛冶師転生
ユーラティス王国そこは沢山の英雄が誕生した国である。
そこに英雄たちを英雄たらしめた武器『神器』を作ったドワーフの鍛冶師がいる。
それが俺ガイドン・ケイマスだ。だがこの人生ももう終わりだ。なぜなら俺は今、ユーラティス王国に攻め入り陥落させたガルガン帝国に捕まって帝国の城まで連れ去られ皇帝の前に居る。
皇帝「死にたくなければ、この帝国のために沢山の『神器』を生み出すが良い!」
皇帝の言葉に俺は「ガッハッハッ」と笑い出す。
すると皇帝が「何がおかしい? 今の状況をわかっているのか?」と声を荒らげる。
ガイドン「悪いな、小童… 俺はよ、死ぬのはそこまで怖くねぇんだ…俺が恐れるのは誇りを亡くした時さ!だから断らせて貰うぜ こんな国のために『神器』を作ることは誇りを亡くす行為なんでな!」
そして俺は殺され245年の人生に幕を閉じた。
だが気がついたら雲に囲まれた空間にいた。
どこだここは…雲の上?…そういえば俺、殺されたんだった。って事はここは天国か?
などと思っていると突然「はぁ〜い 」と太めの声が聞こえた。
どこから声がするんだ?とキョロキョロしてると突然目の前に「ここよ!」と何が現れる。
ガイドン「あなたは…どなたですか?」
???「あら、寂しいわ…いつも貴方を支えていたのに…」
支えていた?…なんの話しだ? 俺は鍛冶しかやった事が…と考えていると加護の存在を思い出す。
ガイドン「ま、まさか 鍛冶神へスト様…ですか?」
するとニヤリと笑い「正解 正解 大正解〜」と言い拍手をする。
その光景を見て俺はイメージと全然違うなぁと思う。
ガイドン「ど…どうして鍛冶神様が?そしてここはどこなんでしょうか?」
へスト「そうねここは、神界神の住む世界よ、そして死んだ身体から出た魂をここへ連れ出したの〜」
神界?…天国じゃないのか…。
ガイドン「何故連れてこられたのでしょう?」
へスト「私はね、ガイドンちゃん、貴方に加護を与えてから貴方の作る武器を沢山見てきた。どれもが最高で心躍る作品だったわ。」
ちゃん? 245歳だからか少し違和感を感じる…。
ガイドン「それは…身に余る光栄でございます」
へスト「だけどね、私はもっと貴方の作る武器を見てみたいの」
へスト様の言葉に下を向き「そのお言葉…とても嬉しいです。ですが私はもう死んだ身、叶えられず大変申し訳ありません。」と答える。そして鍛冶神が耳を疑う事を言う。
へスト「うんうん、だからね 貴方を500年後くらいに転生させたいのよ。」
え? どういう事? 転生?…また鍛冶ができるのか?
ヘスト様がまた鍛冶が出来ることにワクワクしてる俺を見て「フフフ」と笑みをこぼす。その様子を見て俺は「どうしました?」と聞くと「いや、私の好きな表情してるなぁって思ってね」と言われ少しむず痒くなる。
鍛冶神が手をパチンと叩き「さて、貴方に紹介したい神がいるのよ」と言い俺は「どんな神なんですか?」と聞くと「もう少ししたら来るからそれまでのお・た・の・し・み」とウインクしながら言われる。
うわぁ それにしても楽しみだなぁ また色んな武器を作れるのかぁ どんな武器作ろうかなぁ
などと思っていると「またせたなぁ」と声が聞こえ
へスト様が「来たわね」と嬉しそうに言う。
すると「こいつか? 俺が加護を与えるお前のお気に入りってぇのは」と言いながら俺の背後に現れる。
振り向くとそこに立っていたのは道着に袴そして刀を帯刀した姿をしている男だった。俺も生前に会ったのは5人だけ その内の1回は俺が『神器』を作り渡しそして英雄の1人となったワドウ国の武人、サムライと言われる者と同じ風貌だった。
へスト様「それじゃぁ 紹介するわね こちらは武神シンラカムイちゃんよ」
カムイ「おいへスト、ちゃん付けはやめてくれや 反吐が出るぜ…」
へスト「あら、つれないわね」
へスト「まぁ、いいわ 本題に入りましょう」
ヘスト様が真剣な表情になり話し始める
ヘスト「先程言った様にガイドンちゃん 貴方を転生させます。でも前と同じように転生後も私の加護を与える訳にはいかないのよ」
ガイドン「え?! そうなんですか?」
ヘスト「そうなのよ〜 でも安心して頂戴 転生する貴方に スキルを幾つか与えるわ どんなスキルかは 転生後のお・た・の・し・み!」
ガイドン「それはありがたいです!」
ヘスト「それでね、ガイドンちゃん貴方にはカムイちゃんの加護を受けて強くなって欲しいのよ そして私に貴方の作った武器を沢山見せて欲しいのよ」
ガイドン「それはいいのですが…カムイ様は宜しいのですか?」
カムイ「俺ァ構わねぇぜ 何となく面白そうな気がするからなぁ」
俺はその言葉を聞いてカムイ様って楽観的なんだなぁと思っているとカムイ様が「ちなみに言っておくと神ってぇのは心の声聞こえてるからなぁ 気をつけなァ」と言われゾッとする。
するとヘスト様が「それじゃぁ説明も終わったし500年後に送るわね」と言い俺の体が光り出す。
俺はいきなりの事で「あ、ちょ 唐突すぎますよ!」と焦りながら言うとヘスト様が「ごめんなさいね〜もう時間が無いのよぉ 鍛冶は趣味としてになってしまうだろうけど沢山武器を作って見せて頂戴ね」と言いウインクをする。そしてカムイ様が「あ、わりィ武神の加護についても説明してなかったわ まぁ転生したら自然と分かるから安心しろィ ってぇ事でお前の戦いぶり楽しみにしてるからなァ」と言い俺の視界は真っ暗になった。
目を覚ますと見知らぬ天井が見えなんだここは…と思いつつ立とうとするが寝返りすらうてないそして声を出し助けを呼ぼうとするも「あーうー」としか言えない状況に俺はすぐさま理解した。本当に転生を果たしどこかの家の赤ちゃんになっているのだと。
またここから新しく始まるんだな…俺の鍛冶を趣味として楽しむ人生が!!




