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1.

「え、ここどこ……?」


高い天井に立ち並ぶ白い石の柱は荘厳な雰囲気で、白いローブを着た外国人達は何かをやり遂げたような顔をしている中、私は訳もわからず、茶色のブレザーと同じ茶色のプリーツスカートをぎゅっと握った時。


高二の私より少し年上だと思われるとても整った顔をした、一際豪華なローブを羽織った白に近い金髪で碧眼の青年が近付いてきた。



「名前は? 私の言葉は通じているか?」

「あ、伊達香澄です。はい、多分」

「私はシグルド。この国カトルフェスの第二王子だ。よろしく

「え? あ、はい?」



さっきまで、下校途中だったんだけど……眩しい光に包まれたと思ったらこんな状況……何がどうなってるのー!?









曰く。


私は魔力が多すぎるシグルド王子の魔力を溜めておく器として召喚されたらしい。

元の世界には帰せないらしい。

生活は保障してくれるらしい。



とのことだけど、私は帰りたい。

いきなりすぎる。

魔力が多すぎるとね、何か色々大変なんだろうなあとは思うよ?

だけどね、私には関係ない……。ないと思いたい。

というか、知らない。知らなかった。


……泣いてもいいですか??




とまあ、誰に許可を求めてるのかは謎だけど、用意された城の一室の天蓋付きのふかふかのベッドで寝て目が覚めたらあっという間に朝で、和食派だったけど、知らない食材が沢山使われた完全な洋食で朝食を済ませた私は、シグルド王子が来るのを同じ部屋でじっと待っている。


気絶したい気分。

話している言葉はわかるけど、文字は読めなかった。

これからここで暮らしていくなら、覚えなきゃ……。


この世界の常識だったりを教えてくれる教師もつけてくれるらしいけど、それは王子とのあれこれがひと段落ついてかららしい。



「魔力を渡されるってどんな感じなんだろう……」


想像出来ない。けど、今日からやるって言われた。王子に任せておけば大丈夫って話だったけど、ちょっと怖い。

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