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陛下ったら、ウニをほうれん草に乗せるだなんて下品で侮辱で最高です!  作者: ぜんだ 夕里
第6章 ヒメジ城編

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セトウチ転生録(ヒメジ編)


以下に転生者たちの記録を記す。


13. ヒメジおでん

日本での名称:姫路おでん(兵庫県 姫路市)

大量に転生した魔王軍の兵士の一人が、転生特典はもらえなかったが日本に布教した。

その兵士は残念ながら戦闘能力に秀でていなかったが、料理を作らせると絶品だった。

彼は戦闘で活躍できないと悟ってからは自ら兵士を辞めて、姫路で屋台を開いておでんに生姜醤油の小皿を添えるというヒメジの流儀を広めた。醤油の濃い味に生姜が清涼感を与えるその食べ方は、一度試した客が翌日もやってくるほどの中毒性を持っている。

姫路の町を大いににぎわせ、兵士たちの士気を高め、自身のやり方で魔王に貢献したのだ。


14. ヒメジ城

日本での名称:姫路城(兵庫県 姫路市)

魔王軍の築城担当者がオダノブと共に転生して築城した。

彼は魔王の命を受けて姫路のにあった城を改修。セトウチと同様に高台に漆黒の天守を築いた。大小さまざまな石を積み上げる石垣は水平を完璧に保ち微塵も傾かない、計算されつくした設計だ。

時は流れ、魔王が住まなくなった頃に一人の転生者がこの城にやってきた。セトウチで五龍姫に城を献上した者だった。彼は有り余る情熱で、セトウチと同じように白い城へと改築した。

かくして漆黒の天守は白く塗り替えられ、五層の天守は青空に映える白鷺のごとき美しさとなった。

後世の人々はこの城を「白鷺城」と呼ぶようになる。






 最後まで読んでくださり、ありがとうございました!


 本作は作者がかつて住んでいた瀬戸内を題材にした物語です。

 ウニホーレンも骨付バードも全部おいしいので、瀬戸内に行った際にはぜひ食べてみてください!

 でも、実は姫路おでんは食べたことがありません……いつか現地で食べたいな!


 浅からぬ縁のある瀬戸内を思い出しながら書く時間は、創作の中でも感じたことがないほどにとても楽しいものでした。

 珍妙な設定にしてしまった結果、常に次の展開に頭を悩ませることになりましたが……。


 これからも瀬戸内が魅力的な地であり続け、末永く発展していくことを祈っています。

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― 新着の感想 ―
読了しました。ああ、面白かった……。 セトウチのカキになりたかった女の子が、五龍姫に。立派になって……!成り行きでとんでもないところに放り込まれたとドタバタかと思いきや、最終的にパラレルワールド巻き…
瀬戸内、実は私も住んでた事あります。 日本標準時のとこですけど 海は綺麗で、魚が美味しく、フェリーにのって淡路島の岩屋で遊んで、楽しかった〜。 小学生の時ですけど、今なら考えられないですよね? 子供達…
ああ、本当に「露と落ち 露と消えにし わが身かな なにはのことも 夢のまた夢」 やさしくあたたかい「つゆ」が長い長い約束の果てに見せた世界の夢。 ほんのりと小麦と潮の香りのする、素敵な物語でした。 読…
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