表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
71/81

天の河原に


天の河を見た夜

銀河を映す川の岸辺で

小石をひとつ

手のひらに乗せてみた


つめたい石は水晶に似て

芯には青いアルコールの火

夜のようにしずかに灯りながら

ゆらゆら揺れている


見るともなしに見ていると

夢幻の世界へ誘われて

夜風に吹かれる気分になって

落ち着いていく


透明な星のきらめきをまとって

石のなかの小舟で

銀河を渡っていく

神話のような星座の

白い線をつないでいけば

夜空の広さにあらためて気づいて

真夏の夜の夢

遠くの街はお祭りらしい

笛の音が風に乗って

途切れたりしながら

聴こえている

まだ続く響きは

秋の野へ

虫が鳴いている












評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ