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虹とロン毛  作者: かいちょ
第1章 自然との日常
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第11話アイドルとロン毛

ロン毛には。

推しているアイドルがいた。

釜内から布教されハマってしまったのだ。


そのアイドルの名は『ふりかけおーるすたーず』


あかり、ゆかり、うめこの3人組だ。


ふりかけおーるすたーずのゆかりはその中でも輝いて見えた。


SNSアプリに投稿される推しの投稿は一瞬でいいねする。

推しの配信は絶対に見る。

友達と一緒にいてもまずは推し優先だ。



ロン毛「俺にはもうゆかりしかいないッピ……」

かいちょ「毎回言うな。」

ロン毛「かわいいから。」

かいちょ「知ってる。」

ロン毛「尊い。死んでもいいまじ。」

かいちょ「死ぬな。」





そんな感じだった。

先日の限定ライブ。

行けなかった。











ロン毛「終わった……」






かいちょ「生きろ。」




ロン毛「チェキ……」




かいちょ「うん。」



ロン毛「終わった……」



かいちょ「二回目。」



















すると。

釜内から連絡が来た。

チャットの画面には『買っといたぞ。』





ロン毛「神。」

かいちょ「釜内ってだれだ。」

ロン毛「変なやつ」

かいちょ「釜内……(なんか聞いたことあんな)」


ロン毛「撮り鉄とアイドル追ってる奴」

かいちょ「怒られるぞ。」




とある平日。

ロン毛とかいちょ。


かいちょは大学帰りだったがロン毛に無理やり釜内の家へ着いて行かされた。 しかも徒歩で。


2時間は歩った。途中でチェキを入れるケースも買いたかったロン毛はショッピングモールを2件はしごした。


かいちょ「チェキケースそんなこだわりあるんすか。」

ロン毛「あたりまえだろ。」

かいちょ「まあ付き合いますけど。」

ロン毛「これでいいや。」

かいちょ「結局百均なのね。」

ロン毛「まあ、はい。」



住宅街。

釜内の家。

インターホンを鳴らす前に電話をかける。


釜内「なんじゃ」「なんじゃ」


おじいちゃんのように電話に出る。すると玄関から真っ白な釜内が現れた。


釜内「おう。」

ロン毛「おう、お前なんか白くねwwwwww」

かいちょ「初めまして〜」

釜内「かいちょ誰推しなん? ほら見てよこのチェキ!」



ロン毛「それよりはよ俺のチェキ。」

釜内「ああ。」


ロン毛の手のもとにゆかりのチェキがやってきた。


ロン毛「おお……。」

釜内「大げさ。」



興奮していたのかさっき買ったチェキケースを開けることができないロン毛。


かいちょ「はい貸して。」


チェキケースにチェキが入る。


ロン毛「うわぁ。」

釜内「子供みたいな顔してる。」

かいちょ「目キラキラしてる。」


ロン毛「ありがとう。」

釜内「いいよ。」

ロン毛「マジで。」

釜内「そんな大したことしてない。」

ロン毛「してる。」

釜内「そうか?」

ロン毛「うん。」



かいちょ「多分こいつ三日くらい元気になる。」

釜内「それは良かった」

ロン毛「推しはすごい。」

釜内「すごいな。」


釜内と別れまた歩き出したかいちょとロン毛


かいちょ「嬉しそう。」

ロン毛「うん。」

かいちょ「そんな顔久しぶり。」

ロン毛「そう?」

かいちょ「うん。」

ロン毛「推しは偉大。」

かいちょ「分かる。」

ロン毛「お前いたっけ。」

かいちょ「俺の推しは石だ。」

ロン毛「安定。」


信号待ち。

真っ暗な中涼しい風が吹く。

風が吹く。

風「良かったね。」

ロン毛「うん。」

かいちょ「誰。」

ロン毛「風。」


かいちょ「???」


好きなものがある。

会いたい人がいる。

それだけで。

少し頑張れる日がある。

大人になっても。迷子になったっていいじゃん。

推しに元気をもらってもいいじゃん。

そんなもんだ。


ロン毛「そろそろふりかけおーるすたーず。……葉木の月食いに来ない?^^」


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