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調査団は順調に罠を回避しながらマッピングしていくが、ゆっくり横になって休むことが出来なければ、徐々に疲労が蓄積されていく。
少しずつだが、彼らの顔に疲れの色が見えるように。
やはり宝箱から出てきた美味しい食事だけでは、限界があるというもの。
「う〜ん、罠階層、もう少し小規模にしとけば良かったかなぁ?」
今更ながら、ちょっとだけ後悔し始める。
漫画や小説なんかで次の階層まで一カ月掛かる砂漠層とか見た記憶あったし、なら半分の二週間くらい平気かな〜、なんて思ったりしたんだけど。
でも考えてみたら、あれって初級者向けのダンジョンではなかった気がする。
いや、でも……。
「ダンジョン運営って、難しいな」
独り言ちる。
こういう時に相談に乗ってくれるような仲間がいてくれたらいいのにな。
『こんな階層はどうだろう?』
『いや、それよりこうした方が……』
なんて、面白おかしく語りながら一緒にダンジョン運営していけたら楽しいだろうに。
「仲間ほしいなぁ。けど会話が出来る人間型のモンスターって、1,000ポイントもするんだよなぁ。それだけポイント使って性格悪い奴とか出てきたら……」
「ランダムガチャヲ使用シテミマスカ? 100ポイントデ一回、1,000ポイントデ11回回ス事ガ出来、運ガ良ケレバ人間型モンスターヲ手二スルコトガ出来マス」
「え? マジで? まあやるからには1,000ポイントだろうけど、でもさ、運が悪かったら?」
「ガチャデ出テクル最低ランクノモンスターハ『ゴブリン』デスガ、最高ランクノモンスター二ハ『悪魔』ヤ『エンシェントドラゴン』ナドガイマス」
それって、運がなければ1,000ポイントも使ってゴブリン11匹しか手に入れられないってことだろ?
ダメじゃん。俺、運ないもん。
……その時ふと、 『人生はプラマイゼロになるように出来ている』って言葉が頭を過ぎる。
マイナスだらけだった俺の人生。
ここらでプラスになってもいいんじゃね?
「コア。俺、ランダムガチャやってみる」
「畏マリマシタ。ゴ自分デ回シマスカ? ソレトモ自動デ回シマスカ?」
「自動で!」
調査隊を映していたスクリーンの画面が切り替わり、トランプカードのようなものが次々と裏向きに11枚並んでいく。
「カードヲタップシテクダサイ」
コアに言われるままスクリーンに映るカードをタップしていくと。
一枚目、ゴブリン
二枚目、ゴブリン
三枚目、ゴブリン
四枚目、ゴブリン
五枚目、ゴブリン
六枚目、コボルト
七枚目、ゴブリン
八枚目、ゴブリン
九枚目、ゴブリン
十枚目、コボルト
「ゴブリンばっかじゃねぇか!」
「コボルトモイマス」
「二匹だけな!」
ラスト一枚をタップしようとする指が震える。
これもゴブリンとかだったら、マジで泣くからな!




