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俺はただ剣を振っていた。  作者: ミスト


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少年の母

後で聞いた話だがあの日俺が熊から子供を救った後。猟師が子供を見かけて熊に襲われなかったか?と言われて俺の話をしていたらしい。


そんな事はつゆ知らず俺はただ師匠を見返す為に剣を振り続けていた。


1週間経った。


ここも飽きたしそろそろ下山するか。


俺は山を下り始めた。


1週間じゃ全く変わらっていないが


「兄ちゃん!」


山で助けた子どもが駆け寄ってきた。


「あぁなんだお前か。もう危ないから山には登るなよ。」


俺は邪魔だなぁと思い軽く受け流そうとした。


そこへ


「太郎!こっちへ。あんな危ない人に関わってはいけません。」


母親が家から出てきた。


「言われなくても」と通り過ぎようとしたら


「おっかぁの馬鹿!あの人はオイラを助けたんだ!おっかぁの薬草を作れたのもあの人のおかげだ!」と少年の声が聞こえた。


「そうだったんですか····それはお世話になりました。では」


一応感謝はされたがこれ以上関わらないで欲しいと言う本心は透けて見えた。


「フンッ」


俺は込み上げる気持ちを抑えて家に帰ろうとした。


その時


「おい!女!早く金を用意しろ!」


先程の家から低い声の男達の声が聞こえた。


「ですからもううちには無いんです。」


母親は病み上がりの声で盗賊達を説得しようとしていた。


盗賊か?と俺は思ったが気にせず歩き出した。


「兄ちゃん助けて!」


太郎の声が聞こえたが無視した。


すると盗賊が一歩また一歩とこちらに向かって来た。


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