第1話 死んでも仕事は襲いかかってくるようです
完全に時間を持て余していたのでこういうの読みたいなぁと思っていたものを作ってみました。
ただ完全に素人で処女作でもあるので自分の好みに合わないなと思ったらブラウザバックすることをおすすめします。
人様から見ればただ生気のない骸が蠢いているようにしか見えない半ばホラーのような状態で働き続けているのが私こと水月 秋だ。かれこれこの仕事についてから10数年が立ち何度もこんな職場辞めてやろうと思ったものだが、就職氷河期で職のないこのご時世でわずかながらの収入源を失うのは愚策だろうと考えこんな職場でもと働いてきた。
しかし私は今人生で最大の危機が訪れようとしている。それはもう何連勤か数えるのをやめたほどに積み重なった連勤の日数だ。おそらくは60日は超えているだろう。しかもその上で直近3週間は徹夜し続けたのだから体を壊すに決まっている。まぶたが限界まで重く、少し仮眠を取ろうかと考えたとき
「あ... もう..これ..むり....だ...」
とだけ呟いて私の意識は完全に闇に沈んだ。
「ん?」
そこで私は意識を取り戻した。完全に四方が闇に包まれた空間で、だ。
「ここはいったい?」
というような頭の中に延々と疑問が渦巻く中やけに冷たい機械のような声が聞こえた。
「お目覚めになられましたか?貴方様。」
「君は?というよりもここはどこなのだろうか?」
「私はこの世界に転生した貴方への説明係兼ナビゲーターです。なので一旦は私の話を聞いていただけると。」
「わかった。では君の説明を聞いて疑問に思ったことを後で質問するということでいいかな?」
「はい。では説明しますね。貴方様は過労死によって元の世界、チキュウという星でお亡くなりになられました。そして本来はその世界での転生システムの輪に戻りその星で再び生を受けるはずでした。」
「しかし誤ってこの星、アルカンディラの転生システムに転生してしまいました。わかりやすく説明するのであれば異世界転生というものですね。そして貴方は比較的安全なダンジョンマスターという職業についてもらうことになりました。そしてダンジョンマスターとなった人にはこうして私のようなナビゲーターというシステムが一人につき1つ与えられることになり、そのナビゲーターから様々なダンジョンに関する知識を得ることができます。」
「そして貴方がこれから主に暮らすことになるのがダンジョンの最奥の奥にある部屋、ダンジョンルームという場所です。自分が管理しているダンジョンのダンジョンコアがダンジョン外に持ち出される、つまりダンジョンが踏破された瞬間、ダンジョンはその役目を終えダンジョンルームは消え貴方も死にます。」
「そのためダンジョンをうまく管理し、踏破されないほどに強くしたり、逆に踏破してダンジョンとしての役目が失われる方が損だと思われるぐらいの利益を生み出せるようにしてください。」
「では死にたくないのならダンジョンをうまく運営しろということか?異世界に転生してまで仕事をしなければならないのか。私は。」
はぁ。できればきれいな浮き世離れしたような景色を見ながらダラダラと余生を過ごしたかったんがなぁ。




