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怪盗吉三  作者: 藍華
3/3

悪か、正義か。

都内の私立高校。2年生の教室は、女子や男子が輪を作りそれぞれの話題で盛り上がっている。いつもはその和の中にいる飛鳥も、昨日の盗みの疲れで1人机につっぷしていた。

「なぁなぁなぁ聞いてくれよ京極!」

そう話し掛けてきたのは、飛鳥の中学からの親友、吉田和也だ。和也は常にハイテンションで、飛鳥はそのウザさにマイカイ振りまわされている。

「なんだよ朝からギャーギャーギャーギャー」

「また出たってよ!怪盗吉三!」

ドキ。

その名前に飛鳥は一瞬びくっとした。バレたのかと思った。

「へぇ、そうなんだぁ。和也さ好きだなぁ吉三」

平常心を保ち呟く飛鳥を、和也は気にもとめずにずかずかと話を続ける。

「ほら見てみろよ新聞一ページ特集組まれてよ、吉三ファンのブログなんて一秒ごとのコメントよ。カッコイイよなぁ吉三!!!」

何気なく飛鳥は和也が取り出した新聞に目をやる。


“またやった怪盗吉三!揺るぎない真実と引換に全ての財宝を盗む”

そうかかれた見出しの下に、俺が自撮りした写真と、麻薬所持の疑いで逮捕される佐伯の写真が掲載されていた。


「…しっかし、はえぇなぁ。警察もメディアも。」

「あ?なんか言った?飛鳥」

別に。飛鳥は再び視線を机に戻した。

「飛鳥、お前分かってねぇよ。怪盗吉三の見力をよぉ。」

いやいや、俺本人ですから。

「だってほら、こんなに別嬪で小柄で色白なのに、正体は男なんだぜ?なんでわかったかっていうと、吉三ってのは、歌舞伎の演目、三人吉三の女装して盗みをするお譲吉三から来てんだよ。すげぇよなぁ。忍び込むのも堂々とターゲットを自分の虜にしてから玄関から入るんだ。まさに平成の大怪盗っ!!」

はいそれはどーも。俺は認めたこともない吉三ファンクラブのインターネット版のコメントを見る。



“また出たって!吉三様!

よっ!平成の大怪盗(☝ ^ิω^ิ )☝

食品会社の社長を狙うってやばすぎでしょwww

でもその男麻薬やってたんだとさ~!

え?まぢ?ぢゃあお手柄じゃん♡さすが*°

でもやってる事は所詮盗み↯↯

(╭☞•́⍛•̀)╭☞それな

解ってねぇなぁてめぇら新聞の見出し見てみろよアホか”


賛否両論の話題が繰り広げられている。でも、俺は悪を裁くわけでも、純粋に盗みをしたいわけでもない。

怪盗吉三が生まれたきっかけは、もっと単純な事だ。そう、

あの1言からすべては始まった。







「なんさぁ、伝説の男になりたい。」

次回、怪盗吉三の生まれたきっかけはいかに…?そして新たな怪盗作戦が幕開く!



 読んで頂き、誠にありがとうございました。

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