28話 『はじめての自由依頼《フリークエスト》』
「ポーション屋……ここか!」
道案内の紙に書いてある目的地にはすぐについた。目の前にある店にはポーション屋【フェア】と書かれた看板が吊り下げられている。
ここが目的地のポーション屋……。
店の前にはガラスショーケースがあり、中には変わった色の液体が入った小さな瓶が何個か置かれている。これが商品のポーションなのだろう。
(緑色は薬草使ってるってことで納得できるんだけど、紫色とかオレンジ色の液体ってどういうこと? グレープジュースかオレンジジュース?)
気になることしかないがまずは店内に入ろうと思いポーション屋のドアを開けた。
ドアを開けた瞬間ドアベルの澄んだ音が店内に響く。
「あ、あの〜? 依頼を受けて来ました冒険者です。……ど、どなたかいらっしゃいませんか?」
店内はがらんとしていて誰もいない。
ルレット夫妻の宿屋とは真逆だ。
でもここはこの街にある二つしかないポーション屋の一つらしいので人気がないということはないはず……。
もしかしたらすでに今日は店を閉めているのだろうか?
だったら店の前に閉店の看板とかも立てかけたりするのが普通だと考えて俺は一度外に出ようとする。
しかし、俺がドアノブに触れる前にドアは外側から勢いよく、バン!! と開かれた。
「やっと帰ってこれたぁ〜!! ポーション配達って結構体力使うな…………あなた誰?」
「…………」
唖然として固まる俺をよそに入ってきた金髪が目立つ彼女は工場で働く人が着るような緑色の服を着ていて、服には色々な色の何かが付いていた。
「もしかしてあなたーー」
「……はっ! あ、ポーション屋の方ですか? 俺」
「ーー泥棒ね!!」
「…………」
あれ? なんかすごい誤解されてないか?
彼女はすごい誤解をしていないか?
とりあえず俺は驚きで声をあげた。
「はぁ!?」
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