6
僕達は会場に入り王様に挨拶をし終えると、男の人が一人近づいてきた。
因みに問題の王妃様には茶会をする約束をした。話しに相槌を打っていると、あれよあれよと言う前に了承することになっていた。何がどうしてそうなった。
何でも同じ年の王子がいるらしく合ってほしいとのこと。
「ユラン!珍しいな、お前が夜会に出るとは。」
そう言って近づいて来たのは真っ赤な髪をした男性。
ーー火属性か
この世界は属性色というものがあり、強い魔力は属性色が体のどこかに現れる。属性色が現れる場所には魔力が帯びていて、その媒体のみで魔法を発動できる。通常は魔力がいるが、その媒体を代償にすることで簡易魔導具になるのだ。
髪に属性色が発生する人は大抵、髪を伸ばしたままにするため、髪の長い貴族が多い。
しかし、フールも僕も目に現れるているため使えないが。
「王妃様に呼ばれてな。ネイ、フレイヤ。僕の友人のアランだよ。」
「はじめまして。ネイディアル・ルー・マクルートです。よろしくお願いいたします。」
お辞儀をした後、フールを見るとどこからか貰ってきたのか、手にデザートの乗った皿を持っているのに気がついた。
ーーまて、そのまま挨拶するな。
僕はフールから皿を受け取り促した。
「フレイヤルです。」
と、言った後ペコリとお辞儀をして、此方にやってきたので、皿を返しながら褒めるように頭を撫でると、嬉しそうに笑った。
うん。まだまだ拙いが、我が弟ながら肝が据わっている。
僕はお父様の後ろで若干隠れていると言うのに。
「~~~っ!可愛いな!一人くれ。」
「あげるわけないだろう。お前も息子がいるだろうが」
「これは隠したがる訳だ。ネイ君と呼んでもいいかい?」
「はい。」
「俺はアランバル・ルー・サスティーニだ。君と同い年の息子がいるんだが、あまり俺と話してくれなくてね。ガイア‼ちょっと来い」
「お父様。大きな声で呼ばないでください。煩いです。」
そう言って近づいてきたのは父親と同じ赤い髪色をした男の子だった。
親子だ。凄い似てる。
当たり前だけどそっくり。この少年があんなに格好良くなるのか。凄いな。
ガイアと呼ばれた少年は僕を見ると、急に手を握ってきた。
何だろう?
「おい、ガイア。」
すると、パッと手を離した。
「すまない。俺はガイアネス・ルー・サスティーニだ。よろしく。」
「ネイディアル・ルー・マクルートです。こちらこそよろしく。」
「あの、友達になってくれませんか?」
「うん。いいよ。よろしくね。」
「本当?!」
「おにいさま。」
「フレ。丁度良かった。ガイア。僕の弟のフレイヤ。」
「フレイヤルです。」
「ガイアネス・ルー・サスティーニ。ガイアと呼んでくれ。」
二人は互いをじっと見て、何を納得したのか頷いて手を握った。
ーー何だか知らないけど、仲良くなったのかな。
すると、何を感じたのか、さっきまで気配を消して遠くから眺めていたムトがきた。そして、三人はにこやかに笑って握手する。
ーー?良くわからん。
キイイィィィィン
「うぁッ!」
「どうした?」とガイア。
聞こえないの?何の音?痛い。頭が割れそうに痛い。
突然耳鳴りした思うと、酷い頭痛に襲われ、足元が覚束無くなる。
痛い。助けて。誰か。お母様……
目の前が真っ白になり、僕は意識を失った。
「ネイ‼」




