魔王が病気だと⁉︎
昼間、俺が授業でノートを真面目に取ってたら魔王がコンパスの針で俺の背中を突ついてきた。
俺を殺す気か⁉︎
「はぁ…………なんか用か?」
実に不満そうな顔が目の前にあるが俺はそれを無視。
「下僕、小沢君は今日休みなの?」
なんだってそんなことにお前に教えにゃならんのだ。
「だって、部員だし、あたし部長だし」
自慢げに言うな、嘘魔王。
「なっ!」
瞬間的に拳が吹っ飛んでくるがそれを俺は素早い速さで回避。
甘く見んな!
「で、どうなのよ?」
俺はしょうがないので答えてやる。
「さあな」
俺がそう答えると、
「ふーん、知らないんだ、休みよ」
知ってんならいうなよ
相変わらずのムカつく表情をする魔王は何処と無く寂しげなような気がしたが………そんなわけェねぇよな
この魔王に限って…………
放課後、気になったので、隣のクラスに行って見たところ、カリフォンドがいた。
「よう」
俺が話しかけると待ってましたというかのように、さっと俺のところに駆け寄ってきた。
「こんにちは、みのるさん」
みのるさん?
違和感満載だな
「ああ、みのるでいいよ」
「あ、じゃあみのるんで」
なんでこいつが俺のあだ名を知っているのかよくわからないがそれはやめてもらいたい
俺がやれやれと思っていると
「それで、何の御用ですか?」
ああ、すっかり忘れてた。
「朝、魔王が小沢が休みだとか言ってたから確かめに来たんだけど、どうやら本当のようだな」
すると、魔王同様こいつも同じ種族だったことからまたあのムカつく表情だ。
「魔王様ですから!予測できるんです!」
はぁーどいつもこいつも……
次の日は今度はカリフォンドが休みだったらしく、魔王がご機嫌斜めだったので、もう次からは休まないで欲しい。
しかし、風邪か……季節外れにしてはなんか共通点があるような気がする……
うっ!めんどくさいことに巻き込まれるのはごめんだね
次の日、ついにこの日が来た!
待ちわびたぜ!
なんとなんとなんと!
魔王が休みだああああああああ!!
これでうるさいやつもいなくなった!
俺も授業に集中できる!
今までは、コンパスの針で背中をつつかれたり、定規で机切られたり、消しゴムを頭に投げられたり
本当に散々だったからな
清々した。
「おい、みのるん!」
不意に鳴海の声が聞こえる。
「ん?なんだ?」
ニヘラッと笑った表情を見せたかと思うと、
「みのるん、随分と寂しげだけどニナさんがいなくて寂しいのか?」
ニヒヒッとさらに笑う
「んなわけェねぇだろ」
…………こんな状況
俺はこの時、薄々気づいていたんだろうが、人情のない心で魔王たちを避けていたんだろうな
今でも思うよ
ひどいやつだってな