俺の後ろの中二病
夕焼け色に染まる空は雲ひとつない一番星が光って見える空で、俺は部活動見学に勤しむ一学年を横目に下校していた。
こういう場合、流れ的に俺は夕焼けを背に思いに耽らなければならないので、俺はそうすることにする。
……………………
…………
……
…
「お前にニナの入部を手伝って欲しい」
原田はまだニナとは会話したことはなかった。
というより、会話したくなかったんじゃないか?
それでよく話している俺が手伝うことになったのだろう。
「ですが、先生俺はあいつのことを何も知りません」
実際、俺はあいつとは関わりたくない。
俺のモットーは『変な奴に関わらない』と『部活に入らない』だからだ。
だから、俺はとにかく否定し続けるしかない。
「いや、それを知るのがお前だ」
なんか急に合理化してきてないか?
それとも俺がバカなだけなのか?
「とにかく、お前がやれ。以上だ」
あーもうなんか………疲れた。
とこんな感じだ。
全くどうしたもんかな
明日あたり入りたい部活があったか聞いてみるか
俺の心のように暗くなっていく空は今日は新月なのか月がなく、俺の心も光など存在しない真っ暗闇だ。
全くめんどうに巻き込まれるのは避けたいもんだ。
次の日、俺が学校に行くと自称魔王は字の練習をしていた。
本当にどっから来たんだか。
俺は席について後ろを振り返る。
「きたわね」
それはまるで俺が聞いてくるのが分かっていたかのようだった。
「あれって顔してるわね。そんなに驚く?私が来ることをわかったように言ったこと」
「そりゃ驚くだろ」
驚かない方がおかしい
「人間って体を防具で固めただけの貧弱な種族なのね」
何言ってんだ?
自称魔王は鼻をふふんと鳴らしながらドヤ顔で言った。
はっきり言って……………うざい
「あら、私が魔王だって言わなかった?」
あーめんどくせぇ
まさにこれが中学生の時に発生するアイデンティティを彷徨う子に発生する病気……その名も中二病ってやつか………
だが、俺が話しているのはそのことではない
「昨日、部活動紹介を見ただろ?」
「ああ……あんなののどこが楽しいんだかわからなかったわ」
そっか……じゃあお前帰宅部でいいだろ?
「わかった。そういうことかお前は帰宅部でいいんだな」
すると、マグロが釣られた時のような顔で、
「何言ってんの?私は入らないって言ったわけじゃないわ」
くそ………この展開
「作るって言ったのよ‼︎」
俺は悟る。
こいつに関わるとろくなことがねぇ
断言できるほどにな!




