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魔女っ娘珍道中  作者: NT
ワールド1
9/20

旅の思い出 その1

前回のあらすじ


旅がひと段落ついたことで心に余裕が生まれたリンスたち。

夜を明かす前に、今までの旅を振り返ることにした・・・

家のベッドで寝ていたのは、もうずいぶんと前のことに思えてきた。


毎朝の嫌がらせがなくなったのはいいが、あのフカフカの毛布が懐かしい。


酷使したせいでボロボロになった犬ぞりにもたれかかりながら、リンスは思いをはせていた。







一人で過ごしていたのは、もうずいぶんと前のことに思えてきた。


リンスは相変わらず手を焼くが、なんだかんだ言って時折見せる感謝は心地いいものであった。


いまだにヒビ一つ入っていない頑丈な鍋を洗いながら、ワン公は思いをはせていた。







退屈だった日々は、もうずいぶんと前のことに思えてきた。


代り映えのない世界で、あの犬の兄ちゃんのおかげで刺激ある経験ができた。


燃えカスとなったコクピットに座りながら、幽霊は思いをはせていた。







ちゃんと定職についていたのは、もうずいぶんと前のことに思えてきた。


開発中のスカルタンク2号をおしゃかにしたことで、クビになってしまった。


魔法使いの小娘から分けてもらったキノコ鍋をつつきつつ、髭面の男は思いをはせていた。







希望に満ち溢れていたのは、もうずいぶんと前のことに思えてきた。


道中出会ったDr.コレクティアンとかいうやつに、変な声だと馬鹿にされたのは理解できない。


謎の巨大頭蓋骨に腰掛けながら、マサルは思いをはせていた。







「さあ、そろそろ寝ましょう。 明日はいよいよ町にでるわよ。」


廃墟となった砦の上で、異なる人生を送ってきた者たちが共に就寝に入った。

まだまだつづく

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