第77話俺高い服を着ます
77話です。
「さてと、今日も頑張って行きますか」
「はい! 雄一さん」
放課後の保健室にて、俺と三上さんは、本日来る人を、待っていた。
「失礼しますなのです!」
文美さんが保健室に入って来た。
「あれ? 学園長どうしてここに?」
「今日来る人を、連れてきたなのです! どうぞなのです!」
「し、失礼します!」
文美さんが、そう言うと、黒髪で、髪は、ショート、丸ぶち眼鏡をかけた女の子が、入って来た。
「に、2年4組、芹沢詩音で、17才です! 本日は、よろしくお願いします! 雄一さん!」
2年4組?
「文美さん。1年1組の人達からじゃ、無いんですか?」
俺は、文美さんに、そう聞く。
「何故か、全校生徒、全員知っていたなのです! だから、ランダムにしたなのです!」
「なるほど」
またくじ引きでも、したのかな?
「あの~」
「ああ、すいません。ご用件は、何ですか?」
「えっとですね」
芹沢さんは、背負っていたカバンから、何か取り出す。
どうやら、男性用の服のようだ。
「これを着てみてください!」
「それだけで、良いの?」
「着て、学校の周りを一緒に、歩いてください!」
「「なあ!?」」
芹沢さんが、そう言うと、文美さんと三上さんが、驚く。
「雄一さん! 駄目なのです!」
「そうですよ! そんな結婚した夫婦みたいな事、しちゃ駄目です!」
「え? これ普通のカジュアルな服だよね?」
「メーカーが、問題なのです!」
「メーカーですか?」
俺は服のメーカーを見る。
「エスペント?」
「そうです! その会社は、主に結婚した男性の服しか、作らないんですよ!」
「なるほど………という事は、この服、かなり高いんじゃあ」
「普通の服の100倍は、するなのです!」
「高いな!?」
「あの? 駄目ですか………」
芹沢さんが、上目遣いで、聞いてくる。
「わかりました。着ます」
「やった! これ「ただし!」はい………」
「この事は、事前に、放送させてもらいます。余計な混乱が、起きないように、良いですね」
「………はい」
この後、この事を放送し、芹沢さんの持ってきた服を着て、一緒に歩いた。
一緒に歩いていると、彼女は、とても嬉しそうな顔を、していたので、俺も嬉しくなった。
「今日は、ありがとうございます」
歩き終わり、保健室にて、彼女は、そう言い、帰って行った。
「全く雄一さんは、お人好しなのです!」
「でも、そこが、雄一さんの良いところじゃ、ないですか、学園長」
「そうですけど………」
「文美さん。明日は、誰が来るんですか?」
「明日は、川井先生なのです!」
川井先生か。
「まあ、先生だから、余り無茶な事は、言わないでしょう」
「雄一さん………」
「とてつもなく、甘いなのです」
俺は、不安になってしまった。
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