第75話俺太刀川さんの弟に会いに行く前編
75話です。
「さてと、今日も頑張りますか」
「はい! 雄一さん!」
藤森さんの頼み事を、聞いた翌日、再び俺は、三上さんと、共に保健室にいる。
「今日は、最初に、誰が来るかな?」
「予定ですと、太刀川さんのようですね」
太刀川さんか………
「また、コスプレでも、させられるかな?」
「「素晴らしい」」
何が、素晴らしいんですか? ちなみに仙波先生もいる。
「失礼しますネ! 雄一さん。今日はよろしくネ!」
「太刀川さん、こんにちわ。早速だけど、俺にしてほしい事はある?」
「はい! 実は、私の弟に、会ってほしいんですヨ」
「太刀川さんって、弟が、いるんだ」
三上さんがそう言う。
「はい!」
「え~と、弟さんに、会って俺は、どうすれば良いかな?」
俺は、太刀川さんにそう聞く。
「弟は、雄一さんと、お話が、したいと、言ってますネ!」
「じゃあ、今から、行こう。所で、弟さんの名前は?」
「太刀川ジュンですヨ!」
「分かった。じゃあ、ジュン君に、会いに行こう」
「行ってらっしゃ~い」
仙波先生に見送られ、俺と三上さんは、太刀川さんの案内で、家に向かった。
□□□
「「「ジュ~~~ンく~~~ん出て来て、お話、しようよ~、」」」
太刀川さんの家に、つくと沢山の女性が、玄関の前にいた。
しかも全員、ジュン君に、会いに来たようだ。
「全く、はた迷惑な、人達ヨ………」
「そうですね………」
「とりあえず、退いてもらわないと、入れないな。すいません! 通してください!」
俺が、そう言うと、全員こっちを向く。
正確には、俺を見ていた。
「「「おとこーーーーーー!? しかも男の娘だとーーーーーー!?」」」
「うおっ!?」
あっという間に、囲まれる。
「この子、坂本雄一君じゃない!」
俺達を囲んでいる、女の子の一人が、俺の名前を言う。
何で知ってるんだ?
「嘘! あの男神とまで、言われている、坂本雄一君なの!」
「この辺に、住んでるっていう情報しか無かったのに、まさかここで、会える何て!」
男神は、ともかく、どうやら俺の情報が、漏れているみたいだな。
「すいません、通してください。ジュン君に、会いに来たので」
「良いわよ~………でも、条件があるわ」
「「「私達とピーーーーーーしてもらうわ!」」」
「却下します」
「それじゃあ、仕方ないわね………」
「「「無理ありでも、させてもらうわ!」」」
「太刀川さん! 三上さん!」
俺達は、戦闘態勢に入る。
「そりゃー!」
一人が、突っ込んで来た。
「ふん!」
俺は、避けて、首に手刀をし、気絶させた。
「「「なあ!?」」」
女の子達に、隙がうまれる。
そこに夏休みの間、鍛えられた太刀川さんと、三上さんが、突っ込み、あっという間に、全員を気絶させた。
「警官隊を、呼びますネ」
全員を気絶させた後は、太刀川さんが、警官隊を呼び、全員逮捕された。
「それじゃあ、ジュン君に、会いに行こう」
「そうですね。雄一さん」
「雄一さん。よろしくお願いしますネ」
俺と三上さんは、太刀川さんの家に、入って行った。
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