第60話俺と予想外の転校生
60話です。
「おはよう! 優」
「おはよう千代」
神宮寺(母)さんとの激しい戦いをした次の日の朝、珍しく朝早く来ていた千代と挨拶をした。
「優さん! 千代さん! おはようございますネ!」
メアリーもやって来た。
「「おはようメアリー」」
「優さん、千代さん、今日転校生が来るって知ってますカ?」
「こんな6月の末にか?」
「はい急に決まったそうですヨ」
ちょっと気になるな
「優さん! 大変なのです!」
文美さんが大慌てで走ってきた。
「どうしたんですか? 学園長?」
「それが「おじゃましま~す」勝手に入って来ないでほしいなのです!」
入ってきたのは何と神宮寺桃さんだった。
「桃さん! どうしてここに?」
「え? 優この人の事知ってるの?」
「会長のお母さんだ」
「そうなんですカ?」
メアリーがそう言う。
でも何でここに?
「どうしてここにいるんですか?」
「ここの学校に通うからさ」
はい?
「どうしてこの学校に?」
「そりゃ雄一君に会えるからさ」
「「は?」」
千代とメアリーが殺気を出す。
「おや? 涼しい殺気だねえ」
「どういうことですか?」
「どういうことって私も雄一君狙いだからだよ」
二人の殺気が増す。
不味いなもし何かの拍子に、千代とメアリーが突っ込んだら確実に殺られる。
「ちょっと! 何をしてるんですか、お母さん!」
会長がやって来た。
「あら沙耶香見て分からないクラスメイトに挨拶よ」
「え? 桃さん1年1組に入るんですか?」
「そうよ~優ちゃんよろしくね」
「よろしくねではありません! 年を考えてください!?」
会長がそう言うと教室の気温が一気に下がった。
ちょっ!? 何で地雷を踏抜くんですか!?
「おいなんつった沙耶香」
「何度でも言いますわ! 年を考えなさい!」
「よし外に出やがれ沙耶香」
二人は教室を出ていった。
「千代、メアリー」
私は二人の肩に手を置き。
「あの人には絶対に喧嘩を売るなよ」
私がそう言った瞬間、グラウンドの方から爆発音がした。
グラウンドの方見るとグラウンドが、無くなっており二人はまだ戦っていた。
「ぐ、グラウンドが」
文美さんは膝から崩れ落ちていた。
千代とメアリーの方を見ると、顔を真っ青になっていた。
「もう一度言うぞあの人には喧嘩を売るなよ」
「「は、はい」」
二人は全力で頷いた。
この後の話だが文美さんが、ぶちギレて二人の戦いを止めに行った。
しかし戦いを止められず吹っ飛んでいた。
しょうがないので職員室に行き事情を話して、川井先生に優に変化してもらった。
そして俺は本来の姿、雄一の格好になりグラウンドへ行った。
二人は俺を見つけ次第、戦いを止め近づいて来た。
俺は全力で説教をした。
その際二人は正座していた。
ちなみにその日学校は、グラウンド修繕するため休みになった。
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「雄一さん。来ていただきありがとなのです!」
「いえいえ、大丈夫ですよ」
ちなみに神宮寺親子は今も正座している。
「全く今回は許しますが次は許さないなのです!」
「「はい………」」
二人は深く反省した。
「さてでは解散なのです! 雄一さん帰るなのです!」
「はい」
俺と文美さんは帰って行った。
余談だがグラウンドを破壊してしまったお詫びをしたいと、二人がついて来て料理を作ってもらった。
味は普通に美味しかった。
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