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巡りあわせ

『解剖台の上での、ミシンと蝙蝠傘との偶発的な出会いのように美しい』。

 時折、ロートレアモンの有名な詩を思い出すことがあります。


 非常に芸術的で、小難しくも感じる表現なのですが。

 味わい深い一節です。


 同じようなことを野田も表現してみようと、試みたのですが。

 このような感じになってしまいました。


『パスタの皿の上での、大根おろしとツナとの偶発的な出会いのように美味しい』。

 何を言っているのやら……。


 よくわからないと思いますが。

 野田にも、よくわかっていません。


 しかしながら。

「偶発的な出会い」という部分が、かなり重要だと個人的には感じているのです。


 無影灯の下、きらきらと輝くミシン。

 傍らに広げられたコウモリ傘。


 純白と漆黒。

 光と闇。


 日常と非日常。

 コントラスト。

 出会うことのないものが出会ってしまう奇跡!


 そのような美しくて芸術的で素晴らしいものでなくても、良いではないですか。

 和風パスタも、美味しいのです。


 人と人との縁。

 人と人との巡りあわせは、和風パスタのようなものかなと感じることがありますよ。


 お昼に冷凍パスタばかり、食べているからかもしれません。

 和風も好きですが、ペペロンチーノもカルボナーラもミートソースも好きです。


 話が逸れました。

 少々、パスタのことは好きすぎるかもしれません。


 しかしながら。

 誰かしらが、いつもどこかで巡りあっている世のなか。


 人と人が巡りあうこと自体は、特別なことではないのですが。

 特定の人と特定の人が巡りあうことは奇跡です。


 そもそも、野田が野田であること。

 みなさまがみなさまであることが、奇跡なのです。


 染色体に含まれる遺伝子の組みあわせは、それこそ無限にあります。

 同じ人間が生まれることはありません。


 ちょっと何かが違っていたら、野田も胸が大きくて美しかったかもしれないのですよ……!

 もうちょっと何とかならなかったのか、と思うこともあるのですが。


 奇跡には違いありません。

 そして。

 ひとりの人と出会う確率は、天文学的な数値でもあります。


 生まれた時間、生まれた場所。

 何をして過ごすのか。


 SNSをやるか、やらないか。

 小説を書くか、書かないか。

 行動するタイミング。


 いろいろな細かい要素もありましてね。

 今、こうして出会えていることは本当にすごくありがたいことなのだと感じます。


 日々のなかでは、忘れがちなのですが。

 人にも、人以外にも、生きている限りは出会う機会があります。

 一期一会を大切にしていきたいものです。

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