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選んだお題で千文字ワンライ!  作者: アマチュア小説家同好会
十五周目(お題:『看板』『薬』『トラック』/日付:2019/3/30)
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ばーさすお薬!(お題:薬/著者:柴野まい)

「おいちくない!」


 そう言って薬を頑なに飲もうとしない息子。


「ほら、イチゴ味だよ?あんなに好きだったじゃない」

「いっぱいのんだ!もうやだ!」


 弱った。

 錠剤が一番いいんだろうけど、あの医者は粉で渡してきた。

 なんで?なんで?って思ったけど、きっと考えあってのことなんだろう。だって医者様々だし。意味ないことしないっしょ。


「風邪良くならないよ?ずっと大変になっちゃうよ?」

「こんなものなくてもへいき!ぼくアンパ○マンになるんだから!」

「そっか、でもね。ア○パンマンでも、ばいき○まんにやられちゃう時もあるでしょ?だからね、体の中のばいきんまんに負けないためにも、これを飲むんだよ」


 そう言うと、ぐずりながらも薬に手を伸ばす息子。


「ぼくアンパ○マンだから、ば○きんまんなんかにまけないの!」


 そう言って、イチゴ味の薬を口に入れる。

 そして水で飲み干す。


「よしよし、偉いぞ」


 息子の頭をなでなでする。

 息子は涙目になっていた。




 次の日、薬を飲んだのに、息子の症状は改善されなかった。

 また薬を飲ませなきゃならない。

 薬入れの中を見る。


 えっ。


 昨日まであったはずの薬がなくなっていた。

 すぐに周辺をさがす。

 ない、ない。


「あなた、ここに入れてあった薬は?」


 このなにもしないダメ夫が知っているとは思えないが、取り敢えず聞いてみる。


「ああ、それなら佑にやったぞ」


 へっ?いつの間に?なんで?


「なんかりんごジュースに入れていた気がするけど」


 え?まじ?

 それはあかーん!

 偉いけど、それはダメだ!


「佑ー!ちょっとこっちにきなさいー」

「なにママー?」


 私の気も知らないで、佑は呑気な顔で向かってくる。

 正直、叱りたい。りんごジュースで飲んだことを。

 ていうか、イチゴ味の薬にりんごジュースって合うのか……?

 それはともかく!


「偉いね。1人で薬飲めたんだ。成長したね」


 まずは息子の進歩を褒めるべきでしょ。

 だって私は親なんだから。


 嬉しそうにしている息子を見ていると、笑顔になった。


 医者サンキューベリーマッチだね。

 これ見越してたらすごい。

 できれば次は錠剤でお願いします。

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