表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

37/1157

第35話 原因の調査 2

シャリンがもといたアジトで恐ろしい計画が練られていたことを知った

 俺たちは手に取った資料を元のとおりに戻し、気づかれないうちに地下道を去った。


「あっお二人とも、なかなか戻ってこないから心配していたのですよ」


 外で待っていたフィリアナが駆け寄ってきた。


「それでいかがでしたか?囚われた人は見つかりましたか?」

「いやそれがもっと大変なことになりそうなんだ」


 不安そうに首を傾げるフィリアナにシャリンが説明を始めた。


「私たちが地下で見つけた資料には悪魔を召喚するための儀式、すなわち地獄への門を開けるための方法が書かれていた」

「ええ?!なんですって」


 両手を口に当てて驚くフィリアナにシャリンは続けた。


「地獄への門をあけるための方法はいろいろあるだろうがやつらは人の血を対価にして行うつもりだ」

「ひ、人の血ですって?!大変だわ、すぐに知らせないと」

「私も馬鹿げていると思うがどうやら本当のようなんだ」


 今にも駆け出しそうなフィリアナに落ち着くよう声を掛けた。


 儀式の方法が書かれていた紙には他にもメモ書きのように今までの実験結果が記されていた。内容はすでに儀式が何度か行われ、失敗しているということ。そして原因は血の量だという結果に至っている。


 すなわち近いうちに儀式が完成してしまう可能性があるということだ。


「今すぐにそのことを伝えましょう、早くしないと犠牲が増えてしまうわ」


 俺たちは再び領主のもとに戻り、見た内容について伝えた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ