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寺優仁フリーランサー32歳  作者: RIO


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14/18

【第14話】:~気づき……~

程なく退院して家に帰って、Excelの表を見つめた。


あーあ。今月の売上は本当に少ない……。


目標月収40万の半分か……。俺の目標は上がっていた。


ポカリスエットを飲みながら、ぼーっとした頭で、病室で考えていたあの続きをさらに考えた。


今までのこと、最近のこと、そして、これからのこと……。


でも、何も答えは出なかった。


ーーー数日経った頃。


『仁君、会って話したいことがある』


話したいこと?こよりちゃんのいつになく真剣なLINE。


こよりちゃんはうちの近くのコンビニの前で待っていた。


「ごめんね。急に来ちゃって……。なんか、心配で……。」


こよりちゃん?


いつもの明るい笑顔が消えていて心配になった。


「私ね、人に弱いところを見せるのが苦手で……。」


「……うん。」


……最近は、俺もだよ……。


「でもね……、見せて欲しいの!」


くりくりの大きな目で俺の目を見て、彼女は言った。


「私も……、私も……、弱いところも見せるから、仁君も……その……。」


最後の方はもごもごしてて、本当に可愛かった。


「……うん。」


「本当に、無理はして欲しくないの……。大成功待ってるけど……。」


え……?聞き返そうと思うよりも先に、こよりちゃんは足早に去って、くるっとこっちを振り返って、


「また、様子みにくるぞ!じゃあね!」


って言って、いたずらっぽく笑ったんだ。


ーーーそれから、こよりちゃんは時々、家に来るようになった。


「わぁ、仁君、肉じゃが作れるようになってる!すごい、すごい。」


俺の作った肉じゃがをパクリと頬張って、美味しそうに食べてくれた。


俺、すっかり男飯っていうか、家庭料理まで作れるようになっていた。


こよりちゃんが来る日に合わせて、ちょっとだけ、レパートリーを増やしたりしてさ。


一人で食べる飯より、その……好きな人と食べる飯は、何倍も美味しくて……。


仕事も勿論頑張っていた。


だけど、やっぱり、甘くはない現実……。


「……大成功ね……。」


俺、なんで、あんなにハードル上げちゃったんだろう?


テンションが上がって、思わずプロポーズ未遂?をしてしまった、”あの日”を、後悔していた。……激しくね。


だって、無理したら倒れるし、仕事は取りたいし……。


俺、どうしたいのかな……。


ーーーそして……。こよりちゃんが次に家に来た時にボソッと呟いた。


「成功ってなんだろうね……。」


……俺と同じことを考えていることを知った。


To be continued…


※この作品は note 掲載作品の再投稿です(加筆修正版)。

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