第三十九話 他社
遅れた〜!ごめんなさい!!
「ありがとうございました」
「また来てねぇ〜」
僕は図書館を後にし、また歩き出した。
行き先はわからない。ただ、山が見える方向に。
山のふもとまで来た時、急な坂があった。自転車に乗れるようになったばかりのころ、友達に自慢し調子に乗って転んだ場所である。
幸い上手く受け身を取れたのでかすり傷程度ですんだが、あの時は本当に危なかった。
そんなことを思い出しながら坂を登っていると、防災無線から18時を知らせる音楽が流れた。
「もうそんな時間か」
僕の家の門限は18:30。
これ以上いると間に合わなくなるので、帰ることにした。
夕食を食べて風呂に入り、疲れていたためかそのまますぐに寝てしまった。
朝日が眩しい朝、僕は朝食を食べていた。
そして玄関を確認する。
いつもなら毎日コーラが箱で届くので、朝から図書館に運ぶのだが...
「あれ、今日のコーラいつもと種類違うな」
普段はCC社のコーラが届くのだが、今日はなぜかPE社のコーラが届いている。
とりあえず、図書館に届けることにした。
「おはようございます」
「おはようねぇ〜今日もご苦労さん」
「なんか今日のコーラはちょっと種類が違うみたいです」
「そうなのかい?まあ、別に構わないよ」
「ありがとうございます。では」
「またね〜」
そして、そのまま家に帰った。
今日も普通に学校があるため、早くしないと遅刻してしまう。
...しかし、家に入ることができなかった。
何か、透明な壁があるような...
あれだ、第二の結果市に入ろうとしたときと同じだ、あの感覚だ。
...ってことはここは...
建物の外観をよく確認してみる。
するとそこには家ではなく、結果市があった。
「...え?」
その瞬間、急に足元に穴が空いた。




