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64チュン目

大変遅くなりました続きです。伸び伸びの更新になってしまいすいません。

 皆様、ごきげんよう。

 ペタルスフロウ精霊国のトップになりましたミコです。

 形式上は四属精霊の代行として人の国を管理する組織の長と言う立場です。

 言い替えるとこのペタルスフロウは精霊の尖兵です。幸か不幸か……元々この国の住民は殆ど戦えるんですよね……。


 四属精霊達の名を借りる替わりに約束させられたのは立派な教会を建てる事。ふらふらしてる四属精霊に住みかを与えてなるべくここに居てもらおうかと。

 いや、既にここに居座られている気がする。

 現に領主館の一室を占拠しくつろいだ挙句、今はこうして建設予定地に勢揃いしてる。

 なお建設予定地は彼女達が決めた。最終決定出したのはわたしだけど……誰も精霊様の言葉には逆らえない。が、わたしとしてもここは候補地だったりする。

 中心部から離れた丘の上。恐らく川が氾濫しても被害が出ない。

 広さも十分で、有事の際の避難場所にもなるだろう。どうせなら地下シェルターも作るか……。

 剣と魔法の世界にバンカーを作る気満々の幼女ミコです。意味あるかは分からないけど。


「では着工を始めます!……着工式とかお祓いとかあるの?」


「何ですかそれは?」


「ん。不要。ここにボク達が居るから」


「なら要らないか。始めまーす」


 一般的には地の精霊にお祈りをするらしい。まぁ本人居るし。

 一応、盛り塩持って来たけど……無駄だったか。

 魔力こねこね。結構大きい予定なのでたっぷり練り上げる。おいしくなーれ!って違った。


「そぉい!」


 練りに練った魔力を叩きつける。

 ゴゴゴ……!

 碧とオレンジ2色の魔力の光が登っていき、地響きと共に地面から教会を生えさせる。教会は畑で取れます。嘘です。


「ふう」


 白い石造り青いとんがり屋根のそれなりサイズの棟と平屋がくっついたタイプ。棟には鐘も付いている。

 鉄製で観音開きの入口を開けると広間に祭壇とステンドグラス。ちゃんと4色使ってそれぞれ大精霊らしき4人の女性が描かれている。

 奥の平屋は普通の家なので割愛。勤務してもらう司祭さんや四属精霊用の生活スペースだから。


「どう?」


「うん、良いじゃないか!流石俺が見込んだだけあるな!」


「ボクの力が役にたって嬉しいよ」

 

「鐘まで付けてるくれたのね~何処までも響かせるわぁ」


「……ミコ?噴水とか……無いのですか?」


「え?」


「私にまつわるものは……」


「そこに立派な河川あるじゃ……」


『……』


 流石に可哀想なので小さいながらも噴水の広場も作りました。

 小さいのに広場とは?いや、言葉遊びか。

 四属精霊は先を競うように中へ入っていった。元気だなぁ。まぁ新築はワクワクするよね。


 さて、ここで少し宗教のお話。

 この世界には精霊教なる精霊信仰の宗教があります。

 まぁこの世界の精霊は意志を持った魔力が人の形をとっているので、精霊に感謝イコール自然に感謝と言うとてもいい感じの宗教だったりする。

 が、この宗教にも派閥は存在した。

 四属性の大精霊4体を信仰する四属教と、光属性の大精霊1体を信仰する光精霊教。

 なお、一般的には四属教が浸透している。

 じゃあ光精霊教は何かと言われれば、帝国側の一部選民的思想の持主……まぁ貴族の宗教であるそうだ。

 確かに光の精霊は他の4属性の上にあたる存在なのは間違っていないとは大精霊本人達の言葉。

 だからと言って信仰の対象になるかは別で、歴史的にも水の大精霊と共に発展したリバーダムや風の大精霊と共にあったウィンダムをからすれば見知った精霊の方が信仰しやすいのは言うまでもない。

 わたしだって光の大精霊……白美女見たのあの一回だけだからね。あ、忘れてた。聞くことあるんだった。


「ねぇシェリルちゃん?」


「はい。御用ですか?」


「ちょっと行く所できたからここは任せていい?」


「えっと……はい、わかりました」


 チラッと入り口を見たシェリルちゃん。ごめんね。めんどくさい事頼んで。


「それでどちらに行かれるのですか?」


「ん。ちょっと帝国の光の大精霊に会ってくる」


「はぁ?えっと行ってらっしゃいませ」


「それじゃよろしくね」


 と言う訳で帝国までひとっ飛びすることにした。

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