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59チュン目

 皆様。おはようございます。

 武具精霊を手に入れ、覚醒したミコです。嘘です、わたし自体は特に変わっていません。むしろピナを使いこなせるのだろうか?

 朝食も抜群の味でした。好み補正も含めて。やっぱりガリガリになるまで焼いたベーコンですよね。


 さて、武器の問題はわたし個人の問題。本来の目的である世界救済をしなければなりません。

 その為にはボスが後何体居るのか?何処に居るのか?そう言った情報が必要です。

 現在、世界中の冒険者や騎士、国の諜報部等が動き探しているところです。

 勿論、わたしの仲間であるアーノルドやエリカさんも。

 ……あれ?わたしニート?いや、ボスが見つかってからがわたしの出番ですから……。

 わたしが直接探しに行くというのも手なのだけど、何か分かった時に場所が分からないと困るとの事で領地から出ないでくれと言われてしまった。

 この世界も魔法が有って中々快適な生活ができているのだけど、ワープと長距離通信ができる魔法は存在していないらしい。過去の迷い人もあれこれと試したそうだが糸口が見つかっていないという記録が残っていたそうだ。

 迷い人の中にはそれらが使えた者が居たそうだが、一般的に使えるようにはできなかった。

 一応、わたしは超音速で飛べるので、地球に居た時のジェット機の感覚で世界を移動できる。頑張って極超音速出せばもっと早い。

 このままドンドン加速していって、光に近い速度まで到達したら事実上のワープになるかも知れない。

 光の速さになると事実上時が止まるらしい。そんな領域を体験した事は無いのでちょっと楽しみである。


 する事ないと言うと怒られそうだが……ピナの能力を確認する事にした。

 街から少し離れた禿山に来ました。うっかりしてもなるべき被害が無い様に。

 一応、監視役としてシェリルちゃんが一緒です。ピナが籠に変身してそれをわたしが持って飛ぶことで1人位なら運べる事が判明した。見た目はとてもファンシーだったらしい……魔法有る世界ならそれぐらい普通でしょう?


「よし!ピナ、いくよ!」


「はいなの!」


「2人共、あまり無茶しないで下さいね?」


 わたしがピナの考えている事が何となく分かるように、ピナもわたしが考えている事が分かるのだとか。特に指示しなくても欲しい時、欲しい所に、欲しい物に変身できる事が分かった。ジャストインタイム。

 わたしがサマーソルトキックしながら銃弾を宙に投げるとピナがそれを回収しながら変身。すると装填済みの銃がわたしの手に納まるなんて曲芸もやった。ガンカタは時に魅せ技。

 他にも投擲武器だったら、投げた後に変身解除して戻ってくれば事実上の弾数無限だった。変身中は動けないからわたしが投げなきゃいけないけど。

 ひとつ問題と言う程の問題でもないけど、ピナは1体しかいないので変身出来る武具も1つだけ。二刀流や二丁拳銃、剣と盾や槍と鎧みたいな事は出来ない。

 二刀流位ならわたしの能力でピナが変身した剣を複製すれば一応、出来るけどね。


「行くぜ相棒!」


「なの!」


 バッ!バババッ!

 左手を腰に、右手を正面に伸ばす様にしてポーズを決める!


『変身!』


 わたしに重なるようにして鎧に変身。こうする事で着た状態にできるのだ!

 そしてわたしはニチアサ特撮ヒーローの如く全身鎧を身に着ける様に変身した。

 見た目はわたしサイズのアストラルナイトだったりする。


「精霊の力を纏いし星雲の騎士!アストラルナイト……見参!」


「……ミコ様?」


 シェリルちゃんには呆れられた。やはりこのロマンは通じないのだろう。

 ちなみにこの場合、鎧がピナなので剣と盾は自前。

 冷静に考えたら小っちゃいせいでバエないどころか草バエるである。

 よろしいならばこれではどうだ?

 光が弾けピナと分離する。なお光ははわたしの演出。演出に手を抜かない女、ミコです。


「ピナ!」


「はいなの!」


 ピナが短い杖に変身する。それを手に取り振ると光のリボンが伸びわたしの体を包む。

 そして光が変形?して最後には魔法少女的なドレスに。


「祈りを力に、煌めくマナをこの身に!アストラルピンク!」


 バシッとポーズを決める。


「……え、えっと?」


「どう?」


「どう……と言われましても……かわいいドレスですね?」


 はっ!?普通にドレス着れる立場だからこういった変身に対して憧れが無いのか!

 しかもピンクはリリィでわたしは水色だった……。ついリーダーって赤系だよね?ノリでやっちまった……。


「つ、痛恨のミスッ!」


 ガックリとうなだれる……これでは黒歴史を増やしただけではないかあぁあぁぁ……。

 傷心のままお昼ご飯を食べる事に。たっぷりの野菜とジューシーなローストチキンのサブマリンサンドは大変おいしゅうございました。ちょっと傷が癒えた。


「ミコ様、ところでさっきのはいった……」


「ギャー!?」


 傷に塩を塗らないで!?

 ピピピ。


「うん?」


「どうしたんですか?ミコ様」


「あー何か連絡が……」


 SNSにエリカさんからボスを見つけたとの連絡が。


「……えっと……ミコ様、それは?」


「……あ!」


 そういえばスマホはこの世界の人に隠してたんだ……。

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