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53チュン目

 おやつを食べた後、子ども達と遊ぶことにした。


「それで何して遊ぶの?」


「うーん……」


 無計画か。まぁそんな計画的に遊ぶような事もないか。


「じゃ、こうしようか」


 と言う訳で河原に来ました。


「……この川は泳げないよ……?」


 そう、最初にこの河を見て言った様に広い川幅と深い水深がある。

 それだけでなく魔物も出る。当然、遊泳禁止。

 なら泳げる場所を作れば良いじゃない。


「ふんふんふふ~ん♪」


 黄色く輝くアホ毛。土の大精霊から貰った力を利用してっと。

 ゴボッ。

 河の横に25m四方、水深0.8mの穴を掘る。ついでに石で表面を処理。

 で河から水を引き込む水路と古い水を河に戻す水路を作成すればプールの完成。

 こう言う水場は循環させないと藻が生えてあっという間に緑一色になってしまうのだ。虫も湧くしね。

 わたしの魔力結晶と違って、ここにある石などを利用しているので消えることもない。


「これで良し。プールの完成だ!」


 ドヤ顔決めて振り返ると……子ども達どころか近くにいた人達が皆、ポカンと口を開けていた。

 うーん。派手にやり過ぎたかな?でもボス鰻の事を考えると今更じゃないかな?

 近くに石作りの更衣室とトイレも作っておいた。別に石じゃなくてもいいんだけどね。

 今のわたしならコンクリートも作り出せるから鉄筋コンクリートの建物も作れる。雰囲気に合わないからやらないけど。

 勿論これは知識があるからできる訳です。建築関係の知識は持っていて損はないぞ?


 何はともあれ。夏で暑くなってきたので大人も子どもも涼しくなれるプールは大歓迎と言う訳でのんびり遊ぶことに。

 なお、先程の作業を見られていて堤防の建設を依頼されました。今も一応の堤防はあるので滅多にないけど川が氾濫する事もあり危ない事もしばしあるとか。補強しておく事は良いことだと思う。

 元の世界でも地震によって発生した津波で酷い被害が出ていたのが記憶にある。黒い波はテレビ画面越しでも恐怖した。

 子ども達は水を掛け合ったり、泳いで競争したりしている。

 流れるプールやウォータースライダーは作っていない。作るにしたってポンプが要るしなぁ……時間あるときに作ろうかな?何気に火と土を組み合わせて使えば金属加工や合金も作れるんだよね。

 そうだ。失ったライフルを作らないとなぁ。わたししか使わないから魔力製でもいいんだけどさ形として持っていると牽制にもなるからね。

 折角だし、レバーアクション以外の銃種も作っておこうかな?ボルトアクションのスナイパーやポンプアクションのショットガン。優先度は低いけど。

 何はともあれ遊び道具、せめてボールぐらいあればなぁ……。

 川の水を引いている為、水温は低く冷え過ぎた体を温めながら鞄を漁る。魔物素材で作れないものか……。

 ちなみに普段着スク水なのでそのまま泳いでるぞ?火と風の力で一瞬に乾かせる。


「お、これ使えそう」


 取り出したるはボス鰻の皮。厚手の白いゴムみたいになっている。きれいに洗ったのでぬめりは取れている。

 サッと部屋に戻って紙と糸を取ってくる。

 この糸も蜘蛛の魔物が作った物でちょっと特殊の品。主に上級の冒険者が装備を縫うのに使うそうです。

 針はわたしの魔力結晶製。型紙を作って皮を切り出し、チクチクと縫っていきます。

 中に空気を入れて膨らませてバレーボールの完成。丁度皮が白くて良かった。


「よーし!皆!水球やろうぜ!」


「水球?」


 ざっと水球のルールを説明する。まぁうろ覚えのところもあるから簡略化と言う事で。

 とりあえず殴る蹴るの乱闘と暴言は無い様にと言い聞かせる。

 両サイドにロープでゴールを仕切る。

 チームを2つに分け、片方は頭に布を巻いた。これで判別することに。

 で、てきとーにやらせた。わたしは審判……という名のさぼり。

 最初は子ども達がワイワイとやっていたが……次第に年齢が上がっていった。

 最終的には大人無制限でやらせたら水上走る、水を操って妨害する、蹴る、殴る、大乱闘。

 仕方ないので、水流アッパーからの氷漬けで強制停止させました。

 見境ない大人の本気の遊びは大人気ないので止めましょう。

 ボールはわたしの魔力で保護したから壊させなかったけど、流れ弾で建物が3つ壊れた。


「本当にお願いしますよ!」


「ミコ様……何もしない事には何も言いませんが、余計な事したら怒りますからね?」


「……解せぬ……」


 そして最終的にはわたしが町長とシャーリーさんに怒られた……解せぬ……。


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