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46チュン目

 皆様、ごきげんよう。わたくしはリリーナ・リバーダムですわ。

 どなたですか?最近出番が無くて忘れたって言ったのは?

 王女ですのよ?

 ミコの親友ですのよ?

 影が薄い訳なくってよ?


 わたくしの横に寝ていたミコがドラゴンに攫われてから1月近く経ちました。

 わたくしはお母様からリバーダムへ帰る様に言われこうして帰ってまいりました。

 勿論、マリーも一緒です。


「はぁ……」


 どうしてでしょう。

 千年に1人の魔法の才能が有ったとしても隣にいた親友を助ける事ができなかった……。

 そんな力に意味が有るのでしょうか?

 親友1人を守れずどうして国を、民を守れるでしょうか?

 あの日からそれを考えずにはいられません。


「別にそこまで思いつめなくても、国の運営なんて丸投げで良いんじゃないかしら?」


 と言うのはシャーリー。

 ミコの筆頭補佐……予定です。彼女は非常に優秀で既にミコとひとつ事件を解決しました。

 わたくしの婚約者であるエドの異母兄弟である事から家格も全く問題ありません。

 ミコはウィンダムで付き人を探していたので、我リバーダムから領地を与える事となっています。

 場所はお母様が選定中です。立派な領地になる予定だそうです。

 精霊に愛され、世界を救う英雄、ミコ。半端な領地では我国の沽券に関わります!

 いずれわたくしも浄化を覚え、ミコと2人旅に出るのです。

 そして、2人揃った立派な銅像を建てわたくし達の友情を永遠に残すのです!

 その為にはなんとしてもミコを見つけ出さねばなりません!

 お母様が冒険者や諜報員に捜索令を出したそうです。

 その結果、どうやら東側へと連れ去られたそうです!なんと言う事を!

 わたくしが女王であれば戦争もひとつの手でした。幼く無力なわたくしが恨めしいのです!

 何とかミコを取り返す手段を探さねば……。


「……お姫様にこう言うのもなんだけど……何か気持ち悪い表情してるけど大丈夫なの?」


「これはミコ関連だよ問題ない。それにしても焼けてしまうな、これでも婚約者なんだけどもね」


「こんな調子でこの国の将来は大丈夫なのかしら?」


 ドーン!


「何事!?」


「総員警戒!状況確認急げ!」


「中庭に何か落ちたぞ!戦えない者は避難しろ!」


 何だか騒がしくなってきましたわ。以前も似た様な事が有りましたわ。

 確かあれはミコがドラゴン退治に行った……はっ!


「ミコ!」


「ちょ!?リリィ!?」


 こうしてはいられませんわ!中庭ですね!


「……これは……一体……」


「魔物の卵か?」


「ミコー!」


「姫様!?」


 割り方は知ってましてよ!

 ガバッ!


「姫様何を!?」


「問題ありません!これはミコです!」


「……いえ、ミコ様はこちらに……」



「うん?」


 そうか、リリィは前と同じで中身がわたしだと思ってるんだ。


「リリィ?わたしはこっちだよ」


「え?」


「そっちは……うーんとなんて言ったら良いかな……拾ってきた……犬?」


「……犬?」


 ピシ。


「とりあえず割れそうだし降り様か?」


「え、えぇ……」


 リリィは降りてこちらに来た。

 ピシピシ……パリン。

 警戒しながら中を覗く騎士達。


「お前は完全に包囲されている。大人しく出て来い(棒)」


「……ミコ?何を言っているの?」


「ノリ?」


「……ミコ様……この者は?」


「さっき言った犬?」


「……犬……」


「獣人かしら?」


「耳等はついておりませんが……」


「いや、忠誠を誓うって言ったから、犬」


「……忠犬という意味かしら……」


「おーい、クーちゃん?」


「気を失っているようですが?」


「あれ?」


 覗いてみると安らかな顔をしていた。

 し、死んでる!?

 恐る恐る手を取る。

 脈、よし。呼吸、よし。……何だびっくりした。


「医務室に運んでもらえる?その内起きると思うから」


「分りました。念のため医師に診察もさせます」


「そうしてもらえる?起きたら呼んでもらえればいいから」


 こうしてクーちゃんは医務室に運ばれていった。


「えーっと……とりあえずリリィ、ただいま」


「……ミコっ!」


 ガバッ!

 安定の抱きつき。


「よしよし。心配かけたね」


「ミコ~心配したのよ~ぐすっ」


「やぁミコ、お帰り」


「だたいま、エド」


 リリィをあやしつつ、エドと話をしながら部屋へ。

 2人の顔を見て声を聞いたら帰ってきたんだなぁって実感が湧いてきた。

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