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37チュン目

 ミコは特殊スキル、ムービングフィールドを取得した!てってれ~♪

 ついにマッハ3で自由自在に空を飛べる様になったのです。夢だったんだよね、空飛ぶの。

 スーパーソニックの次はハイパーソニックだよね。今はまだでもいつか届きたいマッハ5。分り易い例えはスペースシャトルが大気圏突入してる時の速度です。

 欠点は移動方向を指示する為にアホ毛を使うので両手足でどうにかするしかない事。

 いつもの様に銃を持っていれば振り返って撃てば良いのだけど生憎紛失してしまった。多分、今は海の底だろうなぁ……。

 さてさて、空飛ぶクジラとの追いかけっこは継続中。水中の移動速度と空中の移動速度がそれほど変わらない事を考えると同じ様な能力ではなかろうか?ならば方向指示している器官?を破壊すればワンチャンあるで。どこか知らんけど。

 それにフィールドが攻撃弾きそうだけどやってみましょう。トライアンドエラーは嫌いじゃないのよ?

 攻撃手段は右手で何か作り出して投擲するしかなさそうだ。

 当然、接触なんてしようものなら重量差で跳ね飛ばされるのは間違いない。でも圧死しないという謎の自信だけは有る。まぁ接近戦は無いな。

 とりあえずいつもの魔力結晶ナイフ。ドラゴンの鱗も貫くこいつだ!

 投げると言うよりは流す感じで投擲。このフィールドの外に出た物がどうなるか分らないので。

 パカーンと衝撃波に弾かれ何処かへと行ってしまった。

 ……これ、投擲でどうにかなるのかな?

 もう1本明確な意思を持って投げる。


「あったれええええー!」


 声はノリです。その方が気合入りそうだし。

 投擲したナイフは一条の光となってクジラの腹を貫く……ってえええええ!?

 わたしがびっくりだよ……。


「っ!?」


 流石に痛みが有ったのかクジラが暴れ、周囲に衝撃波が発生した。魔力を衝撃波として周囲に放射したんだと思う。

 衝撃波に煽られてふらつく。慌てて姿勢制御をしたけど安定させる為に速度が少し落ちてしまった。

 その間にクジラに接近されてしまう。もう顔が壁にしか見えない。

 あまり正面にいたくないんだよなぁ……大体こういう大型の敵って正面に立つと大技撃ってくるじゃん?

 ほらー口開けたし……。そうだ!

 ぽいっと魔力結晶の球を投げる。これは爆弾です。

 そして咄嗟に海中に飛び込む。フィールドのおかげで海面に弾かれる事なく潜る。流石に潜る瞬間は緊張した。

 潜ると同時にクジラの口に入った爆弾が爆発。

 爆発の規模としては金属ミミズを爆散させたのとたいして変わらないかも……食べられるよりは吹飛ばされる位なら許容する。

 爆発の衝撃はクジラを内部から破壊し、それによって姿勢を崩したクジラは自ら発生させているソニックブームに巻き込まれズタズタのバラバラになっていった……大変エグイ最後になってしまった。

 文字通り周囲に血の雨が降っている……。

 海も赤黒く染まっていく……。

 ここは地獄か……。

 わたしはフィールドを切り離すと海上に魔力板を出して停止した。

 わたしにかかっていた慣性も切り離したフィールドと一緒に何処かへ飛んでいった。

 音がして気が付いた。音速で飛んでたんだから音はしないよな?思い返せばフィールド内は音有るんだなぁ。魔法って便利?

 あんな長時間のスーパークルーズ……超音速飛行状態は初めてだけど何か障害とか出てないかな?

 ぺたぺたと体中を触ってみる。

 うん、分らん。

 さて、クジラはバラバラに消し飛んでしまったけど海面に漂う血だけでも吸収しておこう。

 何だか理由はよく分らないけど、このクジラは何でもいいから吸収しておかないといけない気がする。

 スーパークルーズで魔力をドカ食いしたから補充の意味もある。

 吸収は一瞬で終った。特に味は意識しなかったが凄まじい魔力を得た。

 クジラみたいな見た目だったけどドラゴンに近い感覚があった。ボスだったのだろうか?

 何か体内に巡る魔力の間隔が変わった様な気がする?色々吸収してるし変質してるんだろうなぁ。


「……ちょ、これマジかー!?」


 また巨大な魔力が接近中。今度はクジラよりも小さいけど。

 ドバァアン!


「あー今度は巨大イカかー」


 クラーケンっすかね?

 触手プレイはする側であってされる側ではない!ここはノクターンじゃない!

 巨大イカの眉間をアホ毛で貫く。一撃必殺!マンガでさばく時はここを一突きだって書いてあった。

 さっくりと吸収。やっぱり新鮮なイカはおいしかった。


「で、お次は?」


 巨大クラゲだ!

 触手プレイは以下略。

 燃料気化爆弾で焼き払う。

 さっさと吸収。


「まだくる?」


 巨大サメだ!

 巨大ナイフ精製!一刀天地切り!


「次はどいつだ!?」


 島の様なウミガメだ!

 その場でムービングフィールドを作り出し射出!ソニックバスター!

 ウミガメ粉砕!


「マンタ?」


 空を覆う様なマンタだ!クジラとは方向性が違う大きさ。

 飛行空母のとでも言いたげなのか小型の空飛ぶ魚を大量に射出してきた。

 両手の指から魔力ワイヤーを伸ばし振り回す!全10本の極細ワイヤーの嵐が小型の魚魔物を切刻む。

 そのままマンタを絡めスーパークルーズを発動し引き裂く。

 えっとえっと……技名は保留で……。


「あーもう!いい加減にし……えーっと……」


 あれだ。海竜ってやつ?東洋竜みたいなヤツがこっちを見ていた。

 何か海上から雲の上まで上がって、また海面まで下ってきてる気がするけど……どんだけでかいんですかねぇ……え、本気でこれ倒せるやつ?

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