第九話
とある夕暮れのビル街にて。
所々で黒煙が上がる中。
「初めてのタッグね。よろしく、レイ」
「よろしくお願いしますわキキさん」
「今日の標的は、道路のど真ん中に落ちてるアレよ」
「あれは……ゲルですか?」
「近いけど違うわ。固形を持たない半液体状異星人の遣いよ。簡単にいうとスライムね。何体かが集まった集合体として現れてるらしいから、限りなく小さくしてから、一つずつ潰す他ないと思う。ミカが適任だと思うけど、シフトだから仕方ないわ」
「では、お先に!」
「はい待った。」
「え!? キキさん、襟首を放してください! そこやられると首が絞まります!」
「あんたがMなのは先の戦いでよくわかってるからね。そんな突っ走られたら連携が成り立たないの。あんたが前に出なきゃ首も絞まらないわ」
「でも、あれを倒すには囲まれて攻撃を受けながらも応戦するしか」
「囲まれたとしても背中合わせになってカバーし合えばいいだけの話よ」
「むう……」
「あんたの力の一端しか知らないから、私は無理をさせることはできないの」
「キキさん……」
「私の仕事が増えるから」
「……キキさん……」
「さて、それじゃあこれ以上市街で暴れられても困るし、さっさと二人で片付けるわよ」
「はい、わかりました! ……で、この手はいつ離れるんですか?」
「作戦が終わるまで離さないつもりよ」
「むう……」




