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その3 女がいるところに行け

 あらすじと前回の前書きで、好奇心だけの恵まれた奴は消えた。


 お前達は、本当に救いを求めているか、ヒントだけでも欲しいと願っている者達だろう。


 それでいい、必要な奴だけ見ればいいんだ。



 まず初めに、いい事を言うぞ、よく聞け。


 今のお前がどれだけ不幸で、どれだけ駄目で、どれだけ情けない奴か思い出してみろ。

 まあ、後で思い出してもいいが、大事なのは思い出すという事だ。


『思い出す』だ。


 いいか、それは今迄のお前であって、思い出す事の出来る過去、『思い出』だ。


 今迄のお前の行動が作ってきたお前。


『過去のお前だ』。


********≪未来のお前は、これから作ればいい≫********


 ちょっと、御大層に言ったが、難しい事は無い。


 出来る事から始めればいいんだ。


 まずは俺と最後まで付き合ってみろ。


 黙って、最後までついて来い。


 それから、ゆっくり考えりゃいい。

 その3 女がいるところに行け。


 学生は恵まれていると思うのは早合点だ。

 クラスには複雑な人間関係が存在する。

 その中で彼女を作るスキルがあれば、こんな物を見てはいないだろう。


 文化部、それも暇なのがいい。

 入部理由が、なんとなくで通る様なところが有るなら、ねらうといいだろう。


 次が塾。

 出会いの場を、親が金を出して紹介してくれる、最高の場所だ。

 最後に、マックかミスド。


 当たり前だというやつもいるだろう。

 だが、モテる方法というのは、その当たり前が大事なんだ。


 学校に限らず、図書館や美実館にはいい女がいる。

 映画館では、題名によって女性のタイプが変わってくる。

 本屋、雑貨屋、アンティーク。

 男が入っても不自然でない店は数多くある。


 いけそうな店は思いついたか?

 無ければ、新しい趣味を見つけに行くのもいいだろう。


 安易にマックめぐりもあるが、お小遣いを考えて行動しろよ。

 動物園、遊園地、水族館、近所の公園でもいい。

 バス停、駅の待合室、ホームのベンチ、トイレの横。

 至る所に女はいる。


 この当たり前の事に気付け、全てはそこから始まる。


 ゲームにだって始まりの町があるだろ。


 お前はゲームをやった事が無い初心者と同じだ。


 始まりの町でしっかり時間を使え。


 焦る事は無い。


 きっちりナビしてやる。



 男子校だから出会いが無いと言う奴がいる。

 会社も同じだ、出会いが無いなぞと、ほざく馬鹿がいる。

 しかも、そんな奴に限って女のいる場所には行かない。

 行っても見て見ぬふりだ。

 それでいて彼女が欲しと言う。


 しるか、ボケ。


 いいか、お前はこんな馬鹿どもと同じことをしている。

 女はいるんだ。

 いるところに行ってみろ。


 何もしなくていい。

 どうせ何も出来ないんだから、開き直って行ってみろ。


 そこから、新しい物語が始まる。

 勿論、主人公はお前自身だ。


 たった1度でお目当てに巡り合う運のいい奴もいるだろう。

 だが、気にする事は無い。

 女性店員との会話で練習するんだ。

 年も顔も気にするな。


 自分が言った言葉で、相手がどう反応したか、どう感じたのかを観察する。

 それが女性と話す基本だ。


 お目当ての女性に出会えても、基本が出来ていないと苦戦するからな。


 とにかく今は、


 そこに女がいる事を、お前の目で確認しろ。

 そこに女がいる事を、お前の肌で感じろ。


 まずは行ってみろ。



********≪女はいる≫********


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