目次 次へ PR 1/2 プロローグ 空と水平線だけが見える崖の上でスケッチブックを広げ、絵を描いている少年がいた。確かに風景を描くにはうってつけの場所だが、彼は風景を描くためにここに来ているのではなかった。彼にとってこれは記録だ。 「…やっぱり大きくなってる。」 描き溜めたスケッチブックを見比べて彼はそう呟いた。 何枚ものスケッチブックに絵描かれていたのは、空に浮かぶ巨大な島。それが数年間で少しずつ大きくなっていた。 ーこのままだと、あと数年もしたら墜落する。