10話 停電
10話 停電
「換気ダクト狭い」
『人が入ることを想定して作られてないからね』
「そもそもガスは充満するのか?」
『有毒ガスが出たら緊急換気が行われるけど、システムをダウンさせるから大丈夫、後ラボの地下はミサイル攻撃を受けた時のシェルターとしても機能するように設計されてるから地下は充満したら最後よ』
「なるほどね。1.2階は?」
『カードリッチの大きさから1階は充満するけど2階はほぼ充満しない…まぁ1階は窓開けたら十分換気できるけど』
そんな話をしていたら設置場所に着いた
「設置完了」
『撤収してこい、三夏と天音は合流次第電気を落とせ、それが開始の合図だカードリッチも作動させろ』
「了解」
「合図だ!5分後に攻撃開始総員配置につけ」
本部で談笑していた部隊が一斉に動き出す
「準備OKです」
「車に乗り込め!」
「了解」
[我久しぶりの登場なり]
「静かだった日常が…崩壊する」
[言ってくれるねぇクソガキ復活させないぞ]
「復活にわざわざこだわる必要はない…この世界楽しいし」
「復活しないとダメなんですよ!?」
雨莉が笑いながら言う
「それはそうなんだよお兄ちゃん?復活しないと」
「どちらにしろ帰ってやらなきゃいかんことがある」
「何?」
「言ったら死亡フラグになる」
「それもそうか…」
「雨莉は帰ったら何したい?」
「なんですか?私に死んで欲しいってことですか?」
「いやそういえば死んだ理由聞いてなかったから」
「交通事故ですよ…まぁ帰ったら彼氏作りたいですね。」
「青春だなぁ……」
「それはそう、私も結婚せねば」
「そういや俺も結婚しないと」
「私つくづく思いますね…命懸けのこの仕事絶対彼氏は同業がいいです」
「その通り…でも女率が……」
「それこそ未来さん可愛いからモテるんじゃないですか?息するより簡単に彼氏ができますよ」
「モテるのいいよな」
『戻った、電気消すぞ』
話に見切りをつけたのかそれとも偶然なのかわからないが天音の声が響いた
「全員ガスマスク・暗視装置を使用しろ、今から真っ暗andガス充満が始まる」
腰からぶら下げていたガフマスクを着けて暗視装置を下す。ちなみに全員4眼である
『3.2.1停電!からのガス』
換気ダクトからシューという音共にガスが出てくる。ちなみに現実世界でやるとジェネーブ条約違反となり軍法裁判行きだ。
催涙ガス…致死性こそないものの相手の動きをほぼ封じ込めるので便利である
「どうする?ここから」
「もうすぐ本隊が到着するからそれまでここを死守する」
ちなみに前回買ったバレットは旅団の方に渡したのでちゃんと使用してるから安心して欲しい
そんなこんなで本隊到着まで出入り口で待機しつつ空マガジンに弾を込める
『こちらブラボー1、到着』
「了解、開ける。ガスマスクを着用せよ」
扉を開けるボタンを押すと警報音と共に扉が開く
『こちらチャーリー、応援の部隊を確認、掃討を開始する』
榴弾砲や航空機などを使用しているのでこちらにくるのはごく一部の部隊だろう
「対象が4階のレベル4研究室に立てこもっていることがわかった。これより本部隊はレベル4階まで登る。質問あればその都度答える。」
ここで隊員の1人の手が上がった
「逃走した場合は?」
「包囲してあるから無理だと判断した。外に出た時点で狙撃銃で滅多刺しか海上から艦砲で滅多刺しの2パターンだろう
そう言ってリュックを背負う
「発見次第射殺、逮捕、許可はいらない」
殺したその瞬間に終戦する
「階段クリア、3階に上がる」
テレビ局のように入り組んでいた。
階段が各フロア別々に設置されており、内部がほとんどわからない我々は行き止まりを行ったり来たりしていた。
「爆破ァァァ!フォー!ひゃぁぁぁふぉー!」
階段を上り切り防火シャッターが閉まってるのを確認した瞬間に天音がノリっノリでc4を設置しに飛び込んだ。マシになったとは言えやはり爆破対象を見るとテンションが上がるらしい
「準備OK、爆破する3.2.1」
ドカーンという音共に扉が吹き飛ぶ
「行って」
後ろに立っている未来が肩を叩く
室内戦の基本のキ、一列になる時は肩を叩く、引く、持つなどで合図を出そう。
「前方クリア」
「ライト行く」
雨莉とルーナが右折する
「了解レフト」
天音と三夏が左折する
「第一爆薬研究室」
それぞれが2人ずつに分かれてクリアリングをしいく
「未来先頭」
「了解」
未来が先頭に立ち第一爆薬研究室の扉を蹴破り突入する。
「クリア、爆薬保管庫突入」
部屋をクリアすると同時に保管庫の扉の横に立ち、準備ができたと未来の肩を叩く
「突入」
部屋の中に1人いたが未来が89式で射殺する。
「20式ってそう言えば使ったことないな」
リロードしながらふと思い出したことを言う
「無いね私も、89式でいい」
どうせカスタマイズしないのだから使い慣れている89式だろう。拡張性があるらしいがどちらにしろドットサイトやらが載せれないので論外である。
え?載せれたら?そりゃがもちろんフルカスタムしたいから20に決まってんだろ
「爆破だァァァァァァァァ」
天音が本日何度目かわからないが扉を吹っ飛ばす
「フラッシュ」
その後ろからフラッシュバンを入れる
「突入」
天音と2人で突入する
部屋の中にいた目を押さえている北部軍の頭にドットを合わせて引き金を引く。
火薬の匂いと共にドットの先で頭から血が飛び散る
「ひぃ、恐ろしい」
天音がそう言いながら同じことをする
「射殺確認、次の部屋」
「了解」
手際がいいと言われたらそれはそうだ。やってたら慣れる
「ショートスコープで室内戦って…殺しにきてますよね」
雨莉がそんなことを言ってくる
「そう?」
ミニミのチャージングハンドルを弾きながら答える
「使えないことはないでしょ、後そのためにスコープの上にドットサイト載せてるんでしょ?再装填完了、行くよ」
そう言って立ち上がる
雨莉の使ってるSCAR-Hは7.62を使用するので長距離射撃に長けている。
また、スコープを載せているので今回はマークスマンとして活動している…が
「室内戦にマークスマン連れてくるのもどうかと思うのですが」
それはそうと思いつつ廊下を進む
「まぁまぁ…必要な場面が“一部”あるから」
「すっごい含みを感じるのですが…」
廊下の先にある角を曲がった瞬間防火扉が現れた
「こちらライト、道なりに進んだところに階段発見、防火扉で防がれています」
『了解、これより向かう』
「4階へ移動、4階へ移動」
『本部了解、e3階へ移動』
基本的に特殊部隊並みに連携が取れて尚且つ少数の俺たちが大雑把にクリアリング・階段見つけ次第移動開始するので残党処理及び書類捜索等を行うのがEの仕事である。
ちなみにその後ろからfが回収に来る
「ばくはぁぁぁぁひゃっはぁぁふぉー」
いつもより多めに爆薬を使わせている(と言うより使わせないと破壊できない)からか天音のテンションがおかしい(いつもではある)
「Go」
廊下は一直線、そして一直線上にマシンガンやらなんやらが設置してあった
「煙幕展開」
スモークグレネードを投げると同時にルーナがバイポットを展開する
「今!」
未来がゴーサインを出した瞬間に廊下に転がり込み、煙幕の中に入る
「発砲」
その瞬間凄まじい音が踊り場に響き渡り、かすかに悲鳴が聞こえてくる
「煙幕の中から弾幕つってな」
そう言って天音がグレネードを投げる…まぁどうせ中身は殺意4倍マシのc4入りのグレネードなんだろうが
「弾切れ」
「変わる」
未来が制圧射撃を始めると同時にルーナが下がり、リロードを始める
「誰か水」
「飲みますか?」
雨莉がペットボトルを差し出した瞬間奪い取り、蓋を開けて水を銃身にぶちまける
「何してるんですか?」
「冷やしてんの、未来戻ってきていいよ」
未来がマガジンを捨てながら戻ってくる
「さて…どうするか」
天音がグレネードを投げながら言う。
「私がぶっ殺す〜」
未来がそんなことを言いながら89式のボルトリリースボタンを押す
「とりあえずあの機関銃陣地を破壊しない限りは無理だな」
「ならこれが…」
天音がグレネードランチャーを取り出す。
俺が危険だからと使用を禁止していた代物だ
「好きなだけぶっ放せ」
そう言い放つと同時に天音がグレネードランチャーを乱射し始める
「爆破爆破、楽しい爆破」
火薬の匂いとポンッと言う軽い音とそれの1秒後にやってくる爆音と衝撃波
「リロード完了」
「撃つなよ?」
「弾切れ」
「Go」
未来の肩を叩くと同時に未来が走り出す
「雨莉は援護射撃、天音とルーナは待機、他は付いてこい」
そう言って89式を構える
「レディ?」
「OK」
「3.2.1行け!」
部屋の扉を蹴破り突入する
「おい待て」
部屋には書類らしきものが焼かれており、奥の方に写真で見た北東地域共同連盟の隊長レックス・カーター本人だった
「未来」
拳銃を出そうとするカーターに未来が狙いを定める
「チェックメイト」
そう言うと同時に引き金が引かれ、カーターが倒れる
「一応聞いてやろう、遺言とやらを」
拳銃を蹴り飛ばしながら言う
「…中部地域はクソだ」
「神を敵に回したのが運の尽きだな」
なぜ俺たちが中部の味方にされたか…簡単である北部が中部にある教会にミサイルを当てたからだ。
神がキレるのも当然だろう
「終戦」
そう言ってハンドガンを撃ち頭をぶち抜く
セイシュンモノカキタイ\(^。^)/
つくづくそう思うくらい、大人の世界の物語がきつかったです。楽しかったけど
でも終わりが見えると寂しくなりますね…
次回
11話
終戦




