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#52 平和な日々

とうとう3ヶ月以上更新されてないって表示がorz


大変申し訳ありませんでしたっ!!

ようやく最終章です。


 青い空が広がるその下に、巨大な城がそびえ建つ。その内部で、慌ただしく天使たちが走り……飛び回っていた。


 その城の中枢に、その世界を統べる王がいた。その王のもとに、一人の天使が慌てた様子でやって来た。王の前に出向いたその天使は、深々と頭を下げその空間によく通るような声で、話しだした。


「ご報告いたします。先ほど調査が終了し、所在の捕捉に成功いたしました」


 その報告を聞き、王はしかめた顔のまますっとその場に立ち上がった。



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 あの一件後、この世界は平和になった。


 この世界を蝕んでいた闇は、徐々に力をなくし闇の狭間は現れなくなった。あれから僕は少しずつ、アシュタロスさんの仕事の手伝いをするようになった。この世界を脅かす驚異が消え、僕の変える方法を探してもらえるようになったけど、相変わらず僕の世界がどこにあるのか、それをまだ見つけられていない。


 だからそれまで少しでも、何か役にたてないか、と考えてのことだ。


 だから今日もアシュタロスさんの後について、お手伝いしてたんだけど……。


「あの……バエル様……」

「なんだ?仕事ならちゃんとやってるだろう、ほら」

「いえ、それは確かに、そうなんですけど……」

「……」


 仕事をするだけなら、何も僕を膝の上に乗せなくてもいいんじゃないんでしょうかね。いや、まぁ……仕事はしっかりなさってるから、文句は言えないけれども。

 


 さっきから……アシュタロスさんの視線が怖いんですが。大きなバエル様の仕事机をはさんではいるものの、その威圧感?っていうのがすごいです。


「なんだアシュタロス、手が止まっているぞ」

「……」


 そのアシュタロスさんをからかって、笑うのはやめたほうがいいんじゃ……。ほら眉間のしわ、すごいことになってる……。


「……嫉妬か?」

「え?」

「あ?」


 嫉妬?誰が?誰に?アシュタロスさんが、バエル様に?なんで?え……もしかして、え……。


「お二人って……そういう関係……」

「何をどう考えたらそうなるんだ?」

「冗談でもやめろ、そこの糞王となんか……」


 え、違うの?


「糞王とはなんだ、今はお前の主ぞ」

「ひっ、あ……」


 なんか今、ヌメっとしたものが首筋を……何今の?!

 

 慌てて首筋を手で抑える。すると僕の目の前の机に、アシュタロスさんが飛び乗った。恐る恐る上を見ると、手をバエル様に向け無表情で見下ろすアシュタロスさんがいた。


「え……」

「貴様、消すぞ」

「心が狭いやつだ。ノエル、もう終わったから降りていいぞ」

「え、あ……はい」


 バエル様の膝から降り、僕は必要なものを持つと退室しようとしていたアシュタロスさんの後を追いかけた。


 二人ならんで長い廊下を歩く途中、それまで無言だったアシュタロスさんが口を開いた。


「お前は、もう少し警戒心を持て」

「え、何に……ですか?」

「――――はぁ……」


 盛大にため息をつかれちゃったんですが。


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