#24 魔獣の群れ
遅れてすみませんでした!
若干スランプなんですかね……
時が流れるにつれ、結界の再生が進められていた。応急処置のために貼られていた結界の内側にあった、破壊されていた結界が消失した。そしてそこに新たな結界が作られていく。だがその範囲は広く、完全に再生されるためには、まだまだ時間を有する。
そしてその時間は、周りに生息する魔獣を引き寄せる時間にもなった。
ノエルがいる洞窟の入口前。その後方では騎士団による戦闘が、繰り広げられていた。相手は変化を生じている闇分子におびき寄せられた魔獣だ。
普段とは違う気配によってか、魔獣たちは興奮しているようで気性も荒く、いくら戦いになれた戦士たちといえど、とても簡単にはいかない。
王宮騎士団第一隊は、騎士団の中でも戦闘能力に長けたものが多い。王宮の主戦力とも言える隊なのだが、慣れない土地もあってか、かなり苦戦を強いられているようだ。
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襲いかかってきた魔獣、中でもとびきり危険なやつを、優先的にやっつけてたけどさぁ……。
「これは……想像以上かも」
魔獣を愛用の槍でなぎ倒しながら、俺は周りを見てそう呟いた。ほかの隊士と俺は10mほど距離を開けている。俺の数メートル後ろにはノエルがいる。
他の隊士もそれなりにやってる。むしろいつも以上の動きを見せてる。それはいい。
だけど次々と現れる魔獣を対処しきれていない。隊士たちを交わしてこっちに突っ込んでくる魔獣は、必然的に俺が倒すことになる。
これはマジで本気出さないとやばいね。俺はともかく、ノエルがやばくなるのは避けないと。
――――とは言いつつも。戦い始めてから俺は一歩も、その場から動いてはいないんだけどね。
前方で攻防を続けている隊士たちの間を躱し、俺の方へと突っ込んでくる3体の魔獣強さはどれも中の下あたりだろう。
「もっと、来なよ」
眼前に迫る魔獣を、そろって槍で一刀両断。俺の両脇には、もはや肉の塊と化した魔獣が、息絶えて横たわっている。
死骸を片付けさせるまで、ノエルは振り向かないほうがいいかもしれない。そんなことを考えつつ、死骸をさらに増やしているんだけどね。さて、そろそろいいかな。
「明らかにおかしすぎでしょ。いくらなんでも、こんだけの数の魔獣がここに来るわけがない。今日はただでさえ、ノエルが押さえ込んでるんだしね。悪いけど、茶番は終わりだよ」
その言葉が合図だった。俺の言葉を聞き、隊士たちは素早くその場から避難する。その間に俺は槍に炎を灯す。ここにのこのこおびき寄せられた、哀れな魔獣。悪いけど今日は手加減はしない。
「灰と化し、朽ち果てろ」
その直後辺りを業火が包んだ。魔獣たちが苦しみもがく叫びが、雪深い山奥に響き渡った。




