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Rewrite : Let's Monster Battle〜無限の可能性 進化と退化の軌跡〜  作者: 夕幕
第8章 学年別個人トーナメント

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第126話 卒業祝いを選ぼう!

 白黒学園学年別個人トーナメント1年生の部はオリヴィアの優勝で幕を閉じた。

 オリヴィアに負けたことは悔しい。

 だけど、今はそれよりも琴音先輩に送る卒業祝いを用意することしか考えられない。


 てなわけで、オレは郁斗たちと一緒に琴音先輩への卒業祝いを探しに白黒モールというショッピングモールにやって来た。

 もちろん、私服で。

 じゃないと目立つと最近になって発覚したから。


 目立たないように一度家に帰って着替えてから再集合したにも関わらず、なぜか周りの人たちから注目を集めている。

 郁斗と莉菜が有名人だからだと思ったけど、周りから聞こえてくる声に否定された。


 おい、あれって。

 マジで本物じゃね?

 何でここにいるんだ?

 今日は2年の本戦だろ?仲間の応援はいいのかよ。

 応援せずとも勝つと。

 これが強者の余裕か。

 さすが鬼姫だな。

 ああ。

 だな。

 すげえな。

 見習いたいぜ。


 郁斗と莉菜がいつもみたいに目立っているのかと思ったらギルドとして目立ってたみたい。

 金曜日の夕方だし、人も多い。

 目立たないようにするのはもう無理だし、迷惑にならないように行動する。


 プル、プル、プル


 ……気のせいかな。

 オレの足元でなにかプルって動いた気がする。

 部屋にリーフィアたちと一緒に置いてきたと思うんだけど。

 出かける前に、念には念をでピナの面倒を頼んだのに。


 プル、プル、プル

 ピヨ!ピヨピヨ!


 遂にピヨって鳴く声まで聞こえるようになった。

 おかしいな。そんなわけないのに。

 それになんでだろう。

 急に周りの人たちから可愛いって声が上がり始めた。


 すると一瞬ではあったが、謎の影が現われて俺の足下にいたであろうなにかを回収して消えた。

 あまりの早業に状況を理解できない人が多数。


 たぶん、部屋を抜け出したブルーとピナをリーフィアが追いかけてきて、連れ戻したとかだと思う。

 この後、リーフィアにしっかりと教育を施されるんだろうな。

 ピナ、ブルーには見習ったらダメなとこもたくさんあるからね。

 リーフィアにしっかりと教えてもらうんだよ。


「んで、琴音先輩への卒業祝いなんにする?」


「そうね、私たち根本的に琴音先輩のことあまり知らないし、なにがいいのか……」


「そうですね。薫先輩なら詳しそうですが」


「今、ここにいない人を頼っても仕方ないし」


「とりあえず、これっていう候補を探そう」


 そういうわけで2組になって琴音先輩への卒業祝い候補を探すことに。

 組み合わせはオレと莉菜。

 郁斗とオリヴィア、海夕になった。


 それからオレと莉菜は何故か衣料品売り場にいる。

 なんでこうなったのかというと、莉菜が「あ、あの服可愛い!」とマネキンに引き寄せられた結果だ。


 こうしてオレと莉菜は婦人服を取り扱っている専門店に来ている。

 完全に莉菜は目的を忘れている気がする。

 あちこち見て回って「あ、これ可愛い!あ、これも!」とはしゃいでいる。

 もしかして服を卒業祝いで渡すつもりかな?

 そもそもサイズとか知ってるの?

 いや、莉菜ならモデルとしての経験から見ただけでサイズがわかる……。

 いや、さすがにないか。


「蓮、これとかどう?可愛くない?」


「えっと、琴音先輩への卒業祝いを探してるってわかってる?」


「?もちろん。琴音先輩への卒業祝いとしてどう?って聞いてるの」


 あ、これサイズ問題に気づいてない感じかな?


「デザインはすごくオシャレだと思うけど、サイズはどうするの?サイズが合わないはさすがに問題だよ」


「ああ、それね。それなら私とオリヴィアで琴音先輩を誘って女子会でもして上手く聞き出す!」


「あ、うん。じゃあ、そっちはお願いね。デザインとかそっち方面の話なら付き合うから」


 こうして、オレと莉菜は服を卒業祝いにすることにした。





 一方で郁斗たちは、かなり悩んでいた。


「どうするよ?マジで」


「どうしましょう?困りました」


「とりあえず、よさそうなお店を探してみたけど……」


 三人ともオシャレなお店が多すぎて候補を絞りきれていない。


 店で選べないなら物で選ぶ作戦にシフトする。

 先にどういった物がいいのかを考えることにした。

 ただ、このまま突っ立たまま考えるのもあれなので、三人はフードコートに移動する。


「なに注文する?俺はカフェオレかな」


「私はメロンソーダでお願いします」


「うーん、私はオレンジジュースで」


 三人は飲み物だけ注文をする。


「にしても意外だな。オリヴィアは緑茶とかもうちょい日本っぽい飲み物を注文すると思った」


「日本では馴染みがあるかもしれませんが、アメリカ、少なくても私が住んでいた地域では緑色の飲み物は馴染みがなかったもので……。試しに飲んでみたらとても美味しくて」


「へえ、そうなのね。初めて知った」


 郁斗と海夕はオリヴィアの話を聞いて、意外そうな顔をする。

 それほどまでに日本では馴染みがあった。


「そういう郁斗は甘党なのですか?」


「ああ、やっぱゲームに集中力は欠かせないからな。糖分補給も兼ねてる。まあゲーム関係なく、甘いのは好きだけど」


 注文した品を受け取り、空いている席に座り一息つく。

 一息ついたところで琴音先輩への卒業祝いに関する話に戻る。


「やっぱこういうのって合う合わないあるし、消え物の方がいいんじゃね?」


「そうですね。それなら入浴剤とかどうですか?お風呂嫌いの女性はいませんし」


「入浴剤はやめた方がいいかも。使う使わないは人それぞれの好みだし、一番の問題は肌に合わない可能性があるから」


 海夕の言葉に郁斗は頷き、オリヴィアは首を傾げる。


「入浴剤は肌に悪いのですか?入浴剤を使うといいといった話ばかり耳にしますが」


「いや、入浴剤自体に問題はないよ。化粧品と同じで肌に合う、合わないがあるってだけ」


 郁斗の話を聞いて、オリヴィアは合点がいった。


「入浴剤を使うといいって話は、きっと入浴と混同してるかな最近、シャワーだけで済ませて入浴しない人が増えてるからそういう話を聞くんじゃないかな?」


「そうなのですか!?初めて知りました」


 消え物がいいのではと話が進んだものの具体的な物が一つも出てこない。

 その後も三人でああだこうだ話をするけど、これだ!という物は出てこなかった。

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