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序章
林道にポツンと佇む小さな家。小さいと言うだけで少しメルヘンだ。
最後の夕飯、6才の女の子ニーナはワクワクもするが、今はここを出ることに少し寂しさを覚え、肘を付きながら、ダルそうな猫背でコーンスープを煤っていた。
無理もない。これからの長旅を考えればそれは少しブルーにも成るだろうと、テーブルを挟み向かい合って夕飯を食べるニーナを見守っているお婆ちゃんは、叱らないでおいた。
お婆ちゃんは語り出した「明日からの森での修行のことを話しましょうか。ニーナは明日から森へ行くわね、そこには精霊がいるわ。とーってもカワイイ精霊がね。その精霊に、あの代々ホージア家で使われているジョウロで水をあげるのよ。」お婆ちゃんは玄関に掛けてあるジョウロまで歩いて行って、ジョウロを持って来て、座った膝の上に置いた。ジョウロを大事そうに左右の手で抱えながら「毎日忘れずにしましょうね。それが森を活気付けるの。ホージア家が代々そうして来たことで森は守られているのよ。」
ニーナはコクンと頷いた。
薪で焚いているダンロの火が心地良く、ニーナは眠く成っている。お婆ちゃん「早くそのコーンスープを飲んで寝なさい。明日からは長い旅だからね。」
ニーナは明日からの事で然程気構えず、羽毛の布団でグッスリ寝た。




