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チートなんてない!(連載)  作者: ayane_project


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063 後期試験の説明日

クロエです!

やっぱり、卵がないと、お料理の制約が大きいですよね?

特にお菓子がむずかしくて。この間、卵を材料に使わないケーキを作ったけどさ~

卵を使った、あまーいお菓子が食べたいよ~

3月1日の一限の時間。

後期期末試験の説明があった。


もう一年か~ あっという間だったな~


大教室で、一年生全員に対し、パオロ先生が説明する。


「後期試験は総合試験となります。

進路によっては学力が優先される分野もありますので、これまで学んできたことを全般的に復習してください」


「試験科目は次の通りです。


1.魔法力試験(配点400点)

過去の考査との変更点があるので注意すること。

A.マナ基礎値測定(200点満点)

基準点50点、基準点の2倍を100点(従来評価)、3倍を150点、4倍以上を200点とする。


B.属性魔法の発語試験(150点満点)

基本構築系魔法から自由に3種類を選択し、一定時間での発語回数を測定する。

選択する魔法の難易度により加算点を与える。

一魔法につき基準点25点、2倍以上を50点とする。(50点×3魔法)


C.自由課題(50点満点)

新科目。

自由な題材を2種選び、魔法の選択理由、発現難易度、規模、正確性等を評価する。(25点×2魔法)


2.学力試験(配点200点)

魔法力試験と異なり絶対評価とする。

A.文章力試験(100点)

B.計算力試験(100点)


以上となります。

試験日は一年生が3月11日、2年生が3月12日、3年生が3月13日、成績発表日は3月15日となります。みなさん頑張ってください」



はー、

……一年たったら、ちゃんと学校っぽくなったなあ。

でも、自由課題と学力試験があるから、私でもなんとかなりそうで良かったよ。

今まではちょっと疎外感あったからね。


アンヌ 「学力試験があるなんて………」

クララ 「アンヌちゃん、入学前から言ってたよね?

火魔法コースでサボってたの?」

ぶんぶん、かぶりを振る。

「だ、大丈夫だよ。人並みにはいけるから!

それより、みんな自由課題はどうするの?」

アンヌ、ごまかしたな!

マリィ 「まあ私は、ひとつは、思い出のウィンド・ライン・カッターにしようかな?もう一つはプッシュをやって、現地説明を見てたってアピールにしようか」

クロード 「いい考えだね。だったら僕もその考えを踏襲して、ひとつはストーン・ライン・モールド、もう一つはミックス・クレイがいいかな」

そんな感じで、みんなの自由課題が決まっていった。


一方、ベルナールは………

(学力試験は問題ない。トップを狙うぞ。

一方、魔法力試験は、全部で、5種類の魔法がいるということだな。

発語試験はスピード、持続力も求められるから、なるべく発語の簡単な魔法がいい。

全生徒がウォーター、ウォーターライン、ウォーターエリアを選択するだろう。

すると、自由課題はウォーターキューブとウォーターボールが無難な選択肢となる………


水コースの女子達

自分たちで予想していなかったほど魔法力が伸びているので、試験のことはみんな気にしていなかった。

エマ 「エリス~組み合わせどうする?」

お茶会のほうが、ずっと大事なのだ。

「男女で23人もいる。私たちから2~3名を幹事で出すと3回に分ける必要がある」

エミリー 「待って!3組に分けたら、話ができない人が増えちゃうでしょ?

ここは2組の方がいいわ」

ジュリア 「そうそう、試験休みでやるとしたら、2回で終えれば、残りの日に自由に会えるかもしれないし!」

エマ 「おお~ ジュリアやる気があるね!」


ベルナールはうるさそうだ。

(いや、まてよ?それでは高得点は狙えないぞ。

シリンダーかトライアングラー、形質変化系でホットかアイスウォーターという手もあるな………)


マリィ 「2組にすると、水コースの子は7人だから、一人土コースに混ざることになるよ?」

エマ 「あ、そうか」

ジュリア 「私移ってもいいよ!だって、相手は土コース男子じゃなくて火コース男子になるもの」

ポーリン 「あ、私も火コースの方がいい!」


ベルナールはイライラしながら考えをまとめる。

(しかし、そうなると、トライアングラー、ホットウォーター、アイスウォーターだと今から自習は無理がある)


エマ 「私も火がいい!」

マノン 「土の方がいい子はいないの?」


ベルナール (ミレーヌ先生に特別授業をた――


ジュリアが叫ぶ 「くじ! くじだよ!! みんなで!!!」


ぶつり、と何かが切れた。

バン!!!

机を叩く音が教室に響いた。


「いい加減にしろ!!」

ここをどこだと思ってるんだ!!!!」


しーーーーん

一瞬にして教室が静まりかえった。

「さっきから、授業と関係ないことを大声で!!!」

「人の迷惑を考えろ!!!」




クララ 「私たちが悪かったわ。ベルナール、ごめんなさい」

丁寧に頭を下げる。

ルーカスもたしなめる 「二年生と入れ替えになる。続きは外で話したほうがいいね。中庭に場所を移そうか」


ベルナール

化け物め!

頭のすっからかんな、あほ女どもめ!


挿絵(By みてみん)

________________________________________


その日は朝のベルナールの件でモヤモヤした気分だった。

だけど、放課後魔法院におかあさんが訪ねてくれた。

「どうしたの?こんな時間に?」

「ちょっと仕事を早引けしてね、クロエちゃんに会いに来たの」

私たちは「ラ・ターブル・ドール」でお茶をすることになった。


「いいの?ここ高いでしょ?」

「いいのよ。

実はね、昨日バルディーニ様にお会いして、代理人の委任状を頂いたのよ」

「え、あの、養子の件はダメだった?」

心配になる。

「それも大丈夫。

急に立場が変わると良くないから、しばらく代理人になりなさいって仰ってね。

気持ちが変わらなければ、養子縁組も認めると明言されたわ」


よかった~

全身の力が抜けた。

「ほっとした?」

「うん。

バルがなんか小難しい理屈をこねるんじゃないか、心配だった」

「クロエちゃんはバルディーニ様のことをいつも警戒してるわね?」

「うん。はっきりとした理由はないんだけど………」

「確かに色々なことをお考えのようね………

でも、クロエちゃんのことは、とても真剣に考えているようよ?」

「でも、私には何にも言ってこないんだよ?

考えがあれば、もっと言えばいいのにって思っちゃう」

おかあさんは少し考え込んで

「バルディーニ様は王都の教会関係者でしょ?

なにか指示を受けて、ああいう態度を取らなければいけない立場かもしれないわね………」

おかあさんもそれ以上は何も言えないようだった。


私は委任状を見せてもらった。

おかあさん

「だからね。今日はちょっとしたお祝いなの。

子供がいると、こういうことが楽しいのよ」

そうか~

私がいることでおかあさんの生活に張りが出るなら言うことないね!



そこへ支配人がやってきた。

「本日は「ラ・ターブル・ドール」にお越しいただきありがとうございます。

お楽しみのところ申し訳ありませんが、先日の結婚披露式のことでお願いがございまして」

「何かしら」

「いくつかございまして。

ひとつは食材の件でございます。

きじや山鳥など、鳥肉は市場での入手が難しい面がございましてね。

クロエさんが、先日のように卸して頂けるのであれば、今後も買い取りたいのでございます」


「また、先日のケーキのレシピとスパークリングワインの製法についてもご教示頂けないでしょうか」

「おかあさん、さっそく出番だね!」

「そうね!がんばるわ」


鳥の卸しは魔法院生活に支障のない範囲でよければと応じたが、ひとつだけ条件をお願いした。

「にわとりという鳥が入手できないか、こちらのレストランの力で調べて頂きたいのです。

その鶏は飛ぶことができず、しかも雌鶏は毎日卵を産む力があるのです。

もしこの鶏の卵が入手できれば、様々な料理やデザートのレシピが提供できるようになります」


また、ケーキについても、

「もし、牛の乳――私は牛乳と言っていますが――これを定期的に頂ければ契約に加えて頂きたいのです。

牛乳と鶏卵があればさらにレシピが広がるからです」


スパークリングワインはアリシア先生と「風のみち」商会の契約を進めてもらうよう提案した。

「保存に当たっては、コルクとワイヤーで口を堅く閉じることが必要です。

その開発を共同研究して頂くことは、こちらのお店では難しいと思うからです」


緊急の場合は、少量であればアリシア先生に依頼してはどうかと提案しておいたよ。


支配人

「いやはや、見た目の愛らしさに反して、随分しっかりしたお考えをお持ちだ。

よいお子さんですね」


「よいお子さん」か~

その響きに私はほっこりした。

おかあさんも嬉しそうだ。


ちなみに報酬のことはおかあさんに任せたよ。

私はものの価値に自信がないからね!


________________________________________


ベルナールは3月10日の休日にも実家に呼び出されていた。

エメリック

「来週で後期授業は終わりになる。

婚約者の件をどうするつもりか、聞かせてもらおう」

「………」

ベルナールは試験要項発表日のいざこざや、その後のクラスでの腫れ物のような扱いを思った。

サロン

「まだ、お相手を決めていない娘さんも多いのじゃない?

春休みの時間を有効に使うためにも、あなたの考えを教えてもらわないと………」

「そうですね………」

必死に頭を回転させる。

「………どうも、同じクラスには、私にふさわしい人はいないように思います」

………

「それ以上は、明日の試験のことが気になって………今は考えられません」


ベルナールは試験準備があるからと言って、早々に寮に戻っていった。


エメリック

「あの態度、どう思う?」

サロン

「家に女の子がいないせいか、あまり女の子に慣れていないのではないかしら?」

「うむ。

そうだな、明日、そのあたりも観察してくるか………」



クララ「今日はジュリアに来てもらいました」パチパチ

ジュリア「こんにちは~ジュリアです!よろしくね!」

「ジュリア、教室であんな大声を出してはいけないわ」

「えへへ、ごめんね?でも、そんなに怒ることかな~」

「そうね。ベルナールも少し大人げなかったかもしれないわ」

「そんなことより婚活だよ!めざせ都市生活だよ!」

ジュリアの婚活が気になる方は、リアクションを!

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