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万物の言葉たち  作者: 鈴音あき


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8/11

ただそこに生まれ落ちただけの小さな命

私はそんなちっぽけなもの


私の周りは穏やかで暖かで

陽だまりが心地好かった

私はそれだけがあればそれで良かったのに


何故だろう…

それだけでいられなくなったのは


根こそぎ奪われてゆく安らぎの場所は

瞬く間に焦土となる


私の安息は突然なくなる

焼き払われる


やられたらやり返す?

そんなことして何になる?


やり返したらまたやられる

この不毛な繰り返しの中


そんなことしても私の安息地は

戻ってくることはないのに


いったいいつまで続けるというのだろう

許せなくても許さねば

諦められなくても諦めねば

前に進めない


過去の出来事にとらわれて

過去から学び活かすこともなく

ただ今の不満をぶつけて何も生み出せていない


小さな命たちの小さな声が蔑ろにされていることに

気づきもしない大きな炎を消し止める

そんな慈雨はまだ降らないのだろうか



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