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万物の言葉たち  作者: 鈴音あき


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11/11

打ちのめされる

強い単語に打ちのめされる


鋼鉄の言葉が投げられる

落とされる言葉は胸を抉る


ただの言葉ではあっても

それは鋭い刃となり

心を掠める一筋の涙を流す


小骨となってかすかな存在となり

刺さり 抜けない

ストレスになることもある


取り除けない苛立ちは

どうにもならない疲労となり

また逃げ道を塞がれる


乱されていく言葉の雨に

冷たく凍り鈍る思考


誰にも侵されることのない世界を

嵐が止むまで静かに静かに

じっと待つ


自分の心が守られる場所はまだない


それでも垂れ流されつづける

音の洪水は流されるままに引っ掛かり

傷つき生き続けなければならない


消えることは許されないなら

せめてこの小さな違和感を

大事に守ることを認めてほしい


音のない、

せめて柔かい優しいことのはで

癒されたいと思うのは

傲慢だろうか……






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